2019 Fiscal Year Annual Research Report
A proposal of Cross-section on highway bridge deck to control decreased fatigue resistance due to water penetration
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17K06540
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| Research Institution | Nihon University |
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Principal Investigator |
子田 康弘 日本大学, 工学部, 准教授 (40328696)
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2017-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 鉄筋コンクリート床版 / 耐疲労性 / 水の浸入 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
既存道路橋の老朽化問題の多くは、RC床版の劣化に起因する。例えば、塩害などの材料劣化は、床版へ水が浸入することで上側鉄筋が腐食し、ひび割れを発生させる。そして、この種の材料劣化が構造性能低下を直接的に招き、耐疲労性を著しく低下させる。本研究では、耐疲労性低下の要因に関する既往の知見を踏まえ、配筋やコンクリートの仕様を検討し、押抜きせん断試験を実施することで水の浸入による耐疲労性の低下を抑制するRC床版断面に関する実験的検討を行った。今年度は、短繊維を混入した供試体の実験を行ったもので昨年度の結果と合わせ総合的に評価した。
本研究で考案したRC断面の概要は,Ⅰ型は上側鉄筋を配筋しない断面、Ⅱ型は短繊維補強を施した断面、Ⅲ型は炭素繊維グリッドを縦配置し、せん断補強を施した断面、Ⅳ型はⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型を合わせた断面である。配筋を単鉄筋と複鉄筋の2条件、グリッドの有無と短繊維の有無のそれぞれ2条件、および載荷試験を静的載荷と疲労載荷とする2条件を組み合わせた合計10条件とした。
本研究より、複鉄筋断面よりも単鉄筋断面において耐疲労性の向上が確認された。また、グリッドと短繊維補強を施すことで耐疲労性がさらに向上した。本検討は定点疲労試験より、輪荷重走行試験による検証も必要である。すでに単鉄筋でグリッドと短繊維を合わせたⅣ型断面の床版供試体の作製を終えている。今後は、水張り状態の輪荷重走行試験を実施する予定であり、従来のRC床版断面による結果と比較し耐疲労性の低下を抑制するRC床版断面の提案を行いたいと考えている。
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Research Products
(4 results)
