2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K06562
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Research Institution | Ashikaga University |
Principal Investigator |
西村 友良 足利大学, 工学部, 教授 (00237736)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ベントナイト / 高温 / 強度 / サクション / 水分保持曲線 |
Outline of Annual Research Achievements |
Thermal-Hydration作用を受けた不飽和ベントナイトの間隙構造変化の調査のために水分保持曲線または強度の変化計測を実施。水分保持曲線は蒸気圧法を用いて幅広いサクション範囲の制御を試みた。高温作用は特殊容器の中にベントナイトを静置し、少なくとも1か月間の平衡時間を設けた。制御ポテンシャルは湿度換算で98%から11%とした。水分保持曲線については高サクション制御および平衡時間が想定期間をはるかに上回り一部解析中である。一方強度については高温作用の与え方によって強度に大きな違いが見られることが判明した。文献調査では高温を与えることで強度が増加または減少という、相反する報告が見られる。真理を探究するために、この研究においてその原因が解明されると考えている。例えば、密閉空間での高温作用の負荷では、ベントナイトの水分が蒸発し、空間内に蒸気圧が発生し土構造に影響を与え、同時に含水比低下で強度が増す。この状態では熱的作用影響を限定することが出来ない。応力-軸ひずみ曲線を検証しても全く異なる挙動が見られた。そのほかに異なるタイプのベントナイトの実験にも試行錯誤で実施した。特にナトリウム型とカルシウム型では大きく異なることは有益な知見であった。さらに様々な物性などについては論文にまとめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ベントナイトという特殊材料に微小な水分の変化および熱的作用を与えての室内試験である。試験手順も複雑な中、一定の成果を示している
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り進め、確かに成果を上げる。
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Causes of Carryover |
2019年度計画通りに実験を実施する。この研究課題は実験を進める段階で申請時に予想しえなかった部品準備が求められることがある。最終年度として2年間の実験経験に基づき精度高い実験を実施する。
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Research Products
(4 results)