• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Research-status Report

Cropland monitoring and estimation of crop water requirements using Himawari-8

Research Project

Project/Area Number 17K06572
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

石平 博  山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (80293439)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsひまわり8号 / 植生指標 / 作物用水量
Outline of Annual Research Achievements

(1) コンポジットによる雲除去処理の有効性に関する検討: 甲府地方気象台の日照時間データ(10分値)を用いて、異なる期間(1~10日)に対する「晴れ間」の観測頻度を抽出することで、適切なコンポジット期間の選択に関する検討を行った。その結果、曇天日が多くなる梅雨期(6月)においても2~3日間のうちに少なくとも20分程度の晴れ間の生起が期待されることが明らかとなった。ただし、より安定した(1時間を超えるような)晴天期間と広域の雲無し画像を得るためには、もう少し長い期間のコンポジットが必要である。このことから、広域(例えば山梨県全域をカバーするような領域)において、ひまわり8号データから雲除去画像を作成する場合には、5日程度のコンポジット期間が必要になると考えられる。
(2) 高解像度衛星情報を用いたひまわり8号データのダウンスケーリング手法の検討: ひまわり画像から抽出される植生指標の空間的なダウンスケーリングの手法について、既往研究のレビューを行うとともに、山梨県を含む日本全域で適用可能な方法の選定を行った。その結果、高解像度土地利用データを用いた方法や、高解像度衛星画像(Sentinel-2など)をもとにパンシャープン技術を応用する方法などが候補となることが明らかとなった。これらの手法の実装については、次年度継続して検討を行う予定である。
(3) 生育状況の地上検証データ取得: 山梨県内の複数の農地(水田:甲斐市,北杜市、ぶどう:甲府市、もも:南アルプス市)を対象とし、インターバルカメラによる作物生育状況の連続静止画撮影(1日間隔)を行うとともに、画像解析(Green Chromatic Coordinatesの抽出)により生育状況の時間変化を抽出した。さらに、測器(MIJ-15LAI弐型)による葉面積指数LAI及びNDVIの地上観測を実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は、以下3つの検討項目を実施する計画となっていたが、全ての項目についてほぼ予定していた内容を実施できた。特に(3)については、機材の準備や観測サイトの選定などにおいて時間を要する場合も起こり得ると考えていたが、大きな問題・障害は発生せず、当初予定していた以上の成果を得ることが出来た。
(1) コンポジットによる雲除去処理の有効性に関する検討
(2) 高解像度衛星情報を用いたひまわり8号データのダウンスケーリング手法の検討
(3) 生育状況の地上検証データ取得

Strategy for Future Research Activity

平成30年度は、ひまわり8号データの解析(植生指標の抽出及び空間的ダウンスケーリング)を本格化するとともに、数値モデルによる作物用水量の推定に着手する。また、生育状況の地上検証データ取得を継続し、衛星データとの比較・検証も行う。なお、地上検証データの取得(現地観測)については、悪天候等の影響で計画通りに実施できない可能性も考えられることから、最終年度(平成31年度)に予備観測期間を設けることで不測の事態にも柔軟に対応できると考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 山梨県におけるブドウ栽培地の気候・地理的特性の検討2017

    • Author(s)
      齋藤裕雅、石平博、馬籠純
    • Organizer
      水文・水資源学会2017 年度研究発表会

URL: 

Published: 2018-12-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi