2019 Fiscal Year Research-status Report
グローバルな水環境を考慮した陸圏と沿岸圏をつなぐ新たな水環境インデックスの提案
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17K06579
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
石塚 正秀 香川大学, 創造工学部, 教授 (50324992)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 水ストレス / 水環境リスク / 河川水質 / マイクロプラスチック |
Outline of Annual Research Achievements |
プラスチック問題という新たな水環境問題が世界的に注目されたこともあり、新たに水環境インデックスにかかる候補として取り上げることとし、河川および沿岸海域における現地調査を実施し、分析方法の検討を行った。具体的には、香川県高松市を流れる2級河川の詰田川水系の御坊川(流域面積18 km2)の河川水を2019年5月16日、8月26日に、新川水系(131.9 km2)の新川と春日川において2019年6月10日に採水した。また、2019年10月25日に御坊川において、出水時に調査を行った。さらに、同年9月19日に上記河川が合流した河口域の4地点において採水を行った。マイクロプラスチックの分析方法は、まだ、十分に確立されていないことから様々な検討を行った。その結果、高松市の河川・河口域に様々なマイクロプラスチックが存在することが確認された。種類はPE、PP、PS、PCLなどがあり、計8種類が同定された。採取されたマイクロプラスチック37個のうち、最も個数が多い種類は22個採取されたPEであった。さらに、マイクロプラスチックの個数濃度は、河口域が河川よりも多こと、出水時には河川を流れるマイクロプラスチックの個数と種類が増えること、泥にもマイクロプラスチックが含まれること、採取されたマイクロプラスチックの中でも酸化しているものが多く占めていることが明らかとなった。2019年度は、水環境インデックスに関するデータ解析を進めることができなかったため、最終年度において、今後の研究の推進に記載した内容について実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の研究協力を予定していた大学院生が青年海外協力隊に合格・派遣され、当初予定していた通りに研究が進捗しない部分があった。具体的には、初年度に予定してた研究手法3(水資源量解析)が進まず、2年目に行った水環境解析とのリンクをはかることができず、計画が遅延することとなった。一方で、プラスチック問題という新たな水環境問題が世界的に注目されたこともあり、水環境インデックスにかかる候補として取り上げることとし、河川および沿岸海域における現地調査を実施し、分析方法の検討を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
水ストレスおよび水環境リスクの特徴を明らかにする。 1)旱魃や洪水などの過去から現在におけるデータの整理する。 2)対象とする国を増やして、水環境インデックスをモデル化し、その適用性を検討する。 3)プラスチック問題を新たな課題として取り入れる方法を検討する。
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Causes of Carryover |
本研究課題の研究協力を予定していた大学院生が2017年2月に青年海外協力隊に合格し、予定していた通りの研究を進めることが困難であった。具体的には、初年度に予定してた研究手法3(水資源量解析)が進まず、2年目に行った水環境解析とのリンクをはかることができず、計画が遅延することとなった。本年度は、マイクロプラスチック計測用のレーザの購入代金に当てる予定である。また、国際会議が延期されたため、出張旅費を研究機材の購入や英語論文校閲費・投稿料などにあてる予定である。
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Research Products
(1 results)