2018 Fiscal Year Research-status Report
層状鉄マンガン鉱床におけるレアアース回収手法の開発と資源ポテンシャル評価
Project/Area Number |
17K06985
|
Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤永 公一郎 千葉工業大学, 次世代海洋資源研究センター, 上席研究員 (90409673)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 謙太郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (40512083)
高谷 雄太郎 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (10636872)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 資源評価 / 層状鉄マンガン鉱床 / 化学リーチング / レアアース |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は北海道国力地域および和歌山県龍神地域の鉄マンガン鉱石試料について,薄片観察,粉末X線回折(XRD),蛍光X線分析装置(XRF)および誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)を用いた基礎記載・全岩化学分析を行い,基礎データの蓄積を行った.さらに,これらの試料について,昨年度と同様に (1) 試料の粒径,(2)リーチング液の種類,(3)リーチング時間,の条件を変えた化学リーチング実験(全120パターン)を行い,リーチング条件について検討を進めた.その結果,以下の成果が得られた. (1)国力および龍神の鉄マンガン鉱石は,塩酸・硫酸いずれの酸を用いてもレアアース抽出率は40~50%程度であり,国見山アンバーと類似した結果が得られた.(2)酸濃度を1 mol/L以上に上げると,レアアース抽出率は60~80%に増加することが分かった.(3)レアアース元素ごとの抽出率を見てみると,中希土類(Nd~Tm)の抽出率が高くなる傾向が見られた.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,昨年度の結果と同様に「アパタイトをレアアースホスト相とする,より低変成の層状鉄マンガン鉱床」であれば,塩酸・硫酸のどちらを使っても効率的なレアアース回収が可能であることを確認した.また,酸濃度を上げることで抽出率を増加できることも分かった.以上のことから,本研究はおおむね順調に進展しているといえる.
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度は,まず未検討の鉱床の試料について,基礎記載・全岩化学分析・化学リーチング実験を行い,平成30年度に明らかとなった結果について検証を進める.また,本研究結果をもとに,日本列島のアンバー鉱床のレアアース資源ポテンシャル評価を行い,研究をとりまとめる.
|
Research Products
(30 results)
-
-
-
-
-
[Journal Article] The tremendous potential of deep-sea mud as a source of rare-earth elements2018
Author(s)
Takaya Y., Yasukawa K., Kawasaki T., Fujinaga K., Ohta J., Usui, Y., Nakamura K., Kimura J., Chang Q., Hamada M., Dodbiba, G., Nozaki T., Iijima K., Morisawa T., Kuwahara T., Ishida Y., Ichimura T., Kitazume M., Fujita T., Kato Y.
-
Journal Title
Scientific Reports
Volume: 8
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-