2017 Fiscal Year Research-status Report
Regulation of axon specification by a extracellular matrix protein, vitronectin in cerebellar granule cell precursors
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17K07105
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
宮本 泰則 お茶の水女子大学, ヒューマンライフイノベーション研究所, 准教授 (50272737)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 軸索決定 / ビトロネクチン / 小脳顆粒細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
29年度において、本研究の目的にであるビトロネクチンのマウス小脳顆粒前駆細胞(CGCP)における軸索決定機構解明において、その受容体の特定及び特性解析を行った。まず、αvβ5インテグリンは、ビトロネクチンと同様CGCPの初期分化進行を制御しているのかを解析した。レンチウイルスを用いたβ5インテグリンのノックダウンや過剰発現の系において、この点を確かめると、予測通り、β5インテグリンがCGCPの初期分化進行に寄与していることがわかった。以上の結果を取りまとめ、次の論文において発表を行った。Ayaka ABE, Kei HASHIMOTO, Ayumi AKIYAMA, Momoe IiDA, Natsumi IKEDA, Ayana HAMANO, Riho WATANABE, Yokichi HAYASHI, Yasunori MIYAMOTO. “alpha v beta5 integrin mediates the effect of vitronectin on the initial stage of differentiation in mouse cerebellar granule cell precursors” Brain Res. (2018) in press. 次に、αvβ5インテグリンは、ビトロネクチンによる軸索決定を制御しているのか?について、β5インテグリンのノックダウン(KD)、及び過剰発現を顆粒前駆細胞に対して行ない、軸索決定への関与を示す結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
29年度において予定していた受容体のαvβ5インテグリンの軸索への関与の解析は終わり、また細胞内因子の解析にも着手しており、おおむね順調に進展している。さらに、αvβ5インテグリンがビトロネクチンと同様小脳顆粒前駆細胞の初期分化に関わる点の論文がBrain Researchに受理されたことも、評価として挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策であるが、当初に予定した計画通り、まずVNからαvβ5インテグリンからのシグナルが、CRMP2とPar複合体のどちらに流れるかを検討を行う。それが特定できれば、それぞれの因子へのシグナルの流れを明らかにし、さらにその経路を培養細胞COS7で再構築し、検証していく。以上のことで、研究計画の目的である。ビトロネクチンによる小脳顆粒前駆細胞の軸索決定機構を明らかにしていく計画である。
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Research Products
(5 results)