2020 Fiscal Year Research-status Report
レトロトランスポゾン由来の哺乳類特異的な獲得遺伝子の脳における機能解析
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17K07243
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
石野 知子 (金児知子) 東海大学, 医学部, 教授 (20221757)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 獲得遺伝子 / SIRH/RTL遺伝子 / 脳機能 / レトロトランスポゾン / GAGタンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
19年度中にSirh3 ノックインマウスを用いた脳での発現解析のデータは大方取得しており、残りの実験をしつつ論文を作成する予定であった。しかし、コロナウイルスの蔓延による緊急事態宣言の発令により大学へ行くことが制限され、また遠隔授業になったことへの対応に追われ、に20年度は論文にまとめて投稿する予定であったが、当初の予定より論文作成に時間がかかってしまった。今までのデータをまとめて投稿を行ったが、追加の実験が必要であることがわかり、追加実験を実施している最中に、Sirh3遺伝子の機能に関する非常に興味深い解析データが得られた。そのデータを含めて論文を作成し直すべきと判断し、20年度の後半は新しい解析データの再現性の確認に費やした。そのため、論文の投稿は次年度に持ち越した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文を作成して一度投稿したが、解析結果を追加するために行っていた実験の実施中に今までの解析結果とは方向の異なる新たな知見を得た。これもレトロトランスポゾン由来の獲得遺伝子の機能であるので、研究が進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
論文をまとめるために必要なSirh3遺伝子の機能に関する残りの実験を実施する。論文を作成し直して学術雑誌に投稿し、受理を目指す。
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Causes of Carryover |
論文投稿費としての予算であり、20年度に論文受理に至らなかったため、論文投稿費として次年度使用額が生じた。
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Research Products
(3 results)