2021 Fiscal Year Research-status Report
レトロトランスポゾン由来の哺乳類特異的な獲得遺伝子の脳における機能解析
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17K07243
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
石野 知子 (金児知子) 東海大学, 医学部, 教授 (20221757)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 獲得遺伝子 / SIRH/RTL遺伝子 / 脳機能 / レトロトランスポゾン / GAGタンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
レトロウイルス由来で、哺乳類にしか存在しない、レトロウイルス由来の獲得遺伝子群(Sirh 遺伝子群)の解析を進めている。本研究では、11個のSirh遺伝子群のうち、脳で発現しているSirh3の機能について絞って研究を進めている。ノックアウトマウスの行動解析では行動異常が観察され、脳での機能が示唆された。マイクロアレイでの遺伝子発現解析や免疫染色など様々な実験を行ったが、タンパク質の同定が難しいため、当該タンパク質に蛍光タンパク質をつないだノックインマウスを作製し、タンパク質の同定や脳での局在を確認できるようになった。 19年度中にSirh3 ノックインマウスを用いた脳での発現解析のデータは大方取得しており、残りの実験をしつつ論文を作成する予定であった。しかし、コロナウイルスの蔓延による緊急事態宣言の発令により大学へ行くことが制限され、また遠隔授業になったことへの対応に追われ、に20年度は論文にまとめて投稿する予定であったが、当初の予定より論文作成に時間がかかってしまった。今までのデータをまとめて投稿を行ったが、追加の実験が必要であることがわかり、追加実験を実施している最中の21年2月に、Sirh3遺伝子の機能に関する非常に興味深い解析データが得られた。そのデータを含めて論文を作成し直すべきと判断し、21年度は新しい解析データの再現性の確認に費やし、年末に論文の投稿を行った。レビュアーから要求された追加実験を実施し、現在論文審査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究内容は完成し、論文を作成し終わり、学術雑誌への投稿を行った。現在、リバイス中である。
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Strategy for Future Research Activity |
2名のレビュアーにうち1名からは投稿受理の判定を得ている。残りのレビュアーからの指示があれば、追加の実験や論文修正を検討する。
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Causes of Carryover |
現在審査中の論文が21年度中に論文受理まで至らなかったため、その論文が受理された場合の投稿費として使用する計画である。
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Research Products
(11 results)