2019 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of the effect of the cultivation environment on the water status of ornamental plants and its application to cultivation techniques to improve their shelf life
Project/Area Number |
17K07656
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
稲本 勝彦 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, ユニット長 (50223235)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | バラ / 生産性 / 湿度 / 品質保持日数 / 主成分分析 / 蒸気圧欠差 / 品種 / 日射量 |
Outline of Annual Research Achievements |
バラ3品種「イブピアッチェ」、「サムライ08」、「ブリランテ」を供試し、温度、日射量、湿度を設定できるハウスを作成してアーチング栽培を行った。収穫開始後切り花収量と品質について評価を継続的に行った。切り花収穫のピークは栽培環境の温度に依存し、温度が高いほどピークの間隔が小さくなった。切り花のピーク間生育期間における日射量と、切り花本数と総切り花重、1本当たりの切り花重との間には正の回帰が認められた。一方、温度と切り花本数との間には正の回帰が認められたが、切り花長、切り花重との間には負の回帰が認められた。 栽培室内にセミドライフォグシステムを用い加湿を行って生産性を比較すると、加湿によって切り花本数、総切り花重が増加する傾向が認められた。 供試した3品種ともに品質保持日数には季節変動が認められ、その程度は品種間で異なった。切り花形質と品質保持日数との関係を主成分分析により解析すると、「イブピアッチェ」では調整後切り花重と品質保持日数との間に正の相関が、「サムライ08」では品質保持日数に対して、切り花重が正の相関、最大葉長が負の相関が、「ブリランテ」では品質保持日数と切り花重の間に負の相関が認められた。切り花収穫直前5日間の栽培環境と品質保持日数との関係を主成分分析により解析すると、3品種ともに品質保持日数と栽培温度および日最高蒸気圧欠差(VPD)との間に正の相関が認められ、乾燥した環境条件における栽培が日持ち性を向上させることが示唆された、
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