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2018 Fiscal Year Research-status Report

主要海産養殖魚のノカルディア症原因菌に対する高分子抗菌構造体の抗菌活性とその応用

Research Project

Project/Area Number 17K07910
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

大島 俊一郎  高知大学, 教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門, 教授 (80325406)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsブリ / ノカルディア症 / 予防方法 / 治療方法
Outline of Annual Research Achievements

昨年度、ブリのノカルディア症原因菌Nocardia seriolaeに対する抗菌ナノ粒子(粒子サイズ170nmのものと35nmのものについて)の抗菌活性の確認についてMIC法によ
り調べた結果、粒子サイズ35nmのものでは、50.0mg<の抗菌活性を確認した。本年度もその再現性について確認し、ほぼ同様に結果が得られた。
また、経口投与による安全性試験では、昨年度、試験途期間中ブリに寄生虫感染症が発生し、2週間までしか安全性を確認できなかったが、本年度は当初予定どおり3か月までの安全性を確認した。
浸漬法による安全性試験では、ナノ粒子生成時の分散剤が界面活性剤系のものを用いていることから、一部に毒性が確認された。現在、分散剤を変えることによって、この問題を解決する実験を開始している。
最後に、実験感染モデルを用いた本ナノ粒子の治療効果と予防効果について確認したが、一定期間の餌にナノ粒子を染み込ませて投与する経口投与法により、治療効果は明確に確認され、予防効果についても今後、条件について詳細に検討することで期待される結果が得られることが予測された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の研究計画通り、ほぼ推移している。in vitro試験においても再現性を確認し、昨年度問題になって実験魚の寄生虫感染症も発生しなかったことから、おおむね順調に研究は進展している。また、本症の実験感染を実施し、餌にナノ粒子を混合した場合には、感染防御効果が認められたことから、今後さらに再現性ついて検討する必要がある。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画通りほぼ研究は推移しているが、ナノ粒子の浸漬法による予防と治療効果については、一定の濃度で毒性が確認されたことから、ナノ粒子生成時の分散剤の検討をさらに進める必要がある。また、経口投与により、本症に対する予防効果が確認されたことから、本年度は再現性について確認するとともに、ナノ粒子の効果的な利用の条件を明確にしていきたい。

Causes of Carryover

実験動物を用いた感染実験が予定よりも順調に進んだことにより、予定していた実験魚の購入が1回にとどまったことに起因する。平成30年度の結果を踏まえて、最終年度に実験感染試験を集中的に実施する場合、実験魚を多く購入する必要があり、次年度使用に予算を移動させた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] シアノアクリレートナノ粒子の各種魚病細菌に対する抗菌活性2018

    • Author(s)
      宝金実央(高知大農)・大嶋俊一郎 (高知大院黒潮) ・飯田大介・千頭邦夫(チカミミルテック㈱
    • Organizer
      日本水産学会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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