2020 Fiscal Year Research-status Report
ボランティア型農的体験活動の現地コーディネート機能と政策的推進方策に関する研究
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17K07993
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
鈴村 源太郎 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (90356311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 誠二 福知山公立大学, 地域経営学部, 教授 (20625991)
小野 智昭 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (80356310)
山田 崇裕 東京農業大学, 国際食料情報学部, 准教授 (40625076)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 都市農村交流 / 農村ワーキングホリデー / 援農ボランティア / 農業体験農園 / 少人数分宿型教育旅行 / 農的体験活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
当課題の研究対象は移動を伴う旅行・都市農村交流の体験であり、各地の実施主体が新型コロナウイルス蔓延に伴う緊急事態宣言、蔓延防止重点措置およびこれらに伴う経済活動等の自粛の影響を極めて深刻に被っている。これらの組織は現在、経営破綻、事業停止、解雇など経営継続の危機に直面しており、現地調査はもとより、電話、オンライン等によるヒアリングについても、対応困難な状況となっている。こうしたことを受けて、2020年度は通年にわたり研究課題全体として現地調査等が極めて困難であった。研究遂行にあたっては、過年度実施の調査等のとりまとめを行うのが精一杯の対応という状況である。こうした中、農村ワーキングホリデー、援農ボランティア、農業体験農園に関しては、研究遂行が極めて困難であった。 唯一新規の研究活動が可能であった少人数分宿型教育旅行については、農山漁村側の受入コーディネート組織等を対象とした2017年度の実績調査を基に、2019年度に学会報告を行った。 このほか、現在までの調査研究の成果をとりまとめるべく、オンライン等による科研メンバー間の情報交換は密に行い、書籍等の編纂が可能かどうか検討を行ってきた。この書籍等の編纂については、概ね方向性がまとまってきており、各自が原稿執筆に向けて精力的にこれまでの研究成果の見直し、整理を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究実績の概要にも記したが、研究調査先のほとんどが極めて深刻な経営難(経営破綻、事業停止等)に直面しており、調査、ヒアリング等を行える状況ではなかった。現地調査は控えざるを得なかったため、数ヶ所への電話等による聞き取り調査を行うに留まっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で引き続き実態調査は困難と思われるので、過年度の調査のとりまとめを優先して研究を推進していきたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の蔓延のため、現地調査等がほとんど行えなかったため、次年度使用額が生じている。感染状況を見極め、実施可能な現地調査は実施していくものとし、できるだけ速やかな予算執行を図っていきたい。
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