2019 Fiscal Year Annual Research Report
Function of complement factors in the neuropathogenesis of prion disease
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17K08070
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山崎 理絵 (長谷部理絵) 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教 (70431335)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | プリオン病 / 補体因子 / 神経細胞 / グリア細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
補体因子はプリオン感染マウスの脳で感染初期から発現が増加するが、病態形成における補体因子の機能は不明であった。補体因子はプリオン感染初代培養神経細胞の細胞膜の透過性を亢進させ、異常型プリオンタンパク質 (PrPSc)を減少させることから、補体因子がプリオン感染神経細胞に何らかのシグナル伝達を誘導する可能性が考えられた。また、アルツハイマー病モデルマウスでは、補体因子C1qはミクログリアによるアミロイドβの貪食を亢進すること、アストロサイトのNFκB経路を活性化することから、補体因子はプリオン病でも神経細胞・グリア細胞間のクロストークを担う伝達物質として機能する可能性が考えられた。H29およびH30年度の結果より、補体因子はプリオン神経細胞の細胞膜の透過性を亢進させ、異常型プリオンタンパク質 (PrPSc)を減少させること、アストロサイトを活性化させることが初代培養神経細胞とin vivoで示唆されており、補体因子がプリオン病において神経細胞・グリア細胞のクロストークを制御している可能性が考えられた。 H31 (R1) 年度は、神経細胞、アストロサイトでC1qにより誘導される細胞シグナル経路を解析した。プリオン感染神経細胞・アストロサイト混合培養系にC1qを作用させたときに亢進する神経細胞の細胞膜透過性は、p38MAPK経路阻害剤により抑制された。また、同培養系にC1qを作用させたときに亢進するアストロサイトの活性化は、STAT3阻害剤により抑制された。プリオン感染神経細胞・アストロサイト混合培養系にC1qを作用させると、神経細胞においてp38の核移行が観察され、アストロサイトではSTAT3の核移行が観察された。以上の結果から、補体因子はプリオン感染神経細胞・アストロサイトにシグナル伝達を誘導することが示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Functional and transcriptome analysis of different histological types of HPV+ cancers2019
Author(s)
Rie Hasebe, Hiroshi Asano, Ayako Nozaki, Kei Ihira, Takeshi Mitamura, Yosuke Konno, Tatsuya Kato, Hidemichi Watari, Takuya Otsuka, Yoshihiro Matsuno, Hidemitsu Kitamura, Masahiro Sonoshita, Tetsuro Hirose, Massaki Murakami
Organizer
第14回生命医科学研究所ネットワーク国際シンポジウム
Int'l Joint Research
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