2019 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of a strategy for generation of Orthobunyavirus expressing an enhanced foreign reporter gene
Project/Area Number |
17K08074
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上間 亜希子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (20630156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀本 泰介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00222282)
村上 晋 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10636757)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 改変型オルソブニヤウイルス / 転写プロモーター活性 / 感染の可視化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、外来遺伝子として容易に検出できるGFPを用いて、これを効果的に発現するアカバネウイルスの作出を試みた。 昨年度までに、培養細胞レベルで親株のeGFP-AKAVよりも効果的に蛍光を検出できる改変ウイルスが作出できた。in vitroでの性状解析の結果、作出したウイルスのうちeGFP-AKAV/38が最も安定してGFPを発現し、GFP mRNAの転写やアンチゲノムからの複製効率が高いことが分かった。そこで本年度は、eGFP-AKAV/38を用いてマウスの感染実験を行ない、生体内での蛍光強度についての解析を行なった。eGFP-AKAV/38はeGFP-AKAVと比較してマウスに対する病原性が増しており、致死率は野生株と同じ100%であった。また発症したマウスの臓器を蛍光実体顕微鏡で観察したところ、eGFP-AKAV感染では蛍光が検出されなかったのに対して、eGFP-AKAV/38感染では小脳・大脳・脳幹などの中枢神経系で蛍光が観察され、オルソブニヤウイルス感染のex vivoでの可視化に初めて成功した。本研究のアンビセンスS分節の改変による外来遺伝子を高発現させる手法は他のオルソブニヤウイルスにも応用できると推測され、病原性や感染動態を探索する上で有力なツールとなる。
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Remarks |
東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部、研究成果
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Research Products
(2 results)