2019 Fiscal Year Annual Research Report
Drosophila Toll signaling regulated by novel E3 ligase Sherpa
Project/Area Number |
17K08267
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
倉石 貴透 金沢大学, 薬学系, 准教授 (90613167)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ショウジョウバエ / 自然免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
ショウジョウバエToll経路は,病原体や組織傷害に対する自然免疫応答をはじめ,胚発生,細胞間相互作用等重要な生理的プロセスに関与している.しかしながら,主に病原体を認識する哺乳動物のToll様受容体の自然免疫経路と比較して,多様な応答性を有するショウジョウバエToll受容体のシグナル伝達因子とその制御機構は完全には解明されていない.本研究では,これまで我々が報告した一連のex vivoでの包括的なゲノムワイドRNAiスクリーニングをさらに進めた.Toll受容体直下のシグナル伝達因子複合体:Myddosomeの構成因子であるショウジョウバエMyd88(Drosophila Myd88:dMyd88)とTubeの過剰発現を用いて,Toll経路のゲノムワイドRNAiスクリーニングを実施するとともに,複合体中に存在する構成要素を同定するために共免疫沈降-ショットガン質量分析を行った.これらの分子生物学的スクリーニングおよび複合体プロテーム解析の結果に基づいてバイオインフォマティクス分析を行った結果,ショウジョウバエのTollシグナル伝達経路に関与するプロテインキナーゼ等の候補分子,ならびにTollシグナル伝達制御に関与すると考えられる翻訳後修飾を同定し,Toll経路に関わるこれらの因子とその制御機構に関して新たな仮説を提唱するに至った.また,Toll経路の新規因子として我々が見出したSherpaの哺乳類ホモログについてノックアウトマウスを作成し,表現型の解析を行った.
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Research Products
(3 results)