2017 Fiscal Year Research-status Report
植物由来のメロテルペンをテンプレートとした抗HIV薬の開発研究
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17K08337
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
田中 直伸 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 准教授 (40455598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏田 良樹 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学系), 教授 (30169429)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 抗HIV活性物質 / 天然物 / 海洋生物 / 植物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、植物由来の特異な化学構造の抗HIV活性メロテルペンをテンプレートとしたライブラリを作成し、その活性評価と構造最適化による抗HIV薬の開発を目的としている。化学構造の多様性をもつライブラリを作成するため、天然物を誘導体合成の前駆物質とする。 本年度は、植物と海洋生物から誘導体の前駆物質となる天然物の探索を行った。具体的には徳島県産ならびに沖縄県産の海綿動物の成分を探索し、ブロモピロールアルカロイドを単離した。一方、徳島県産ならびに中国雲南省産の植物からスピロラクトン構造を持つメロテルペンとイリドイド、ならびにナフトキノン類を単離した。 さらに、天然物の探索源として、徳島県と沖縄県、および北海道にて植物と海洋生物の採取を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内外の植物ならびに海洋生物から、誘導体の前駆物質となる天然物を単離することができた。現在、誘導体合成の条件検討を行なっている。加えて、徳島県、北海道、ならびに沖縄県で行ったフィールドワークにより、前駆物質となる天然物の探索源とする素材を確保することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
H30年度に引き続き前駆物質の探索とその探索源とする植物や海洋生物の採取、ならびに誘導体合成の条件検討を行う。加えて、オトギリソウ科植物を素材として抗HIV活性メロテルペンの類似化合物の探索を行う。
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Causes of Carryover |
(理由) 使用機器や消耗品の工夫(機器共同利用など)により物品費の使用額に差が生じた。 (使用計画) 研究材料とする植物や海洋生物の採取のための旅費、ならびに消耗品とし、円滑に研究を推進する。
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