2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of novel gene therapy for rheumatoid arthritis
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17K08379
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Research Institution | Shujitsu University |
Principal Investigator |
中西 徹 就実大学, 薬学部, 教授 (30243463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 祐志 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50347449)
長塚 仁 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (70237535)
山崎 勤 就実大学, 薬学部, 助教 (80596148)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / CD81 / 遺伝子治療 / キメラ抗体 / 遺伝子クローニング |
Outline of Annual Research Achievements |
リウマチモデルラットを用いた遺伝子治療実験に向けて、既にこのモデル動物で治療効果が認められたマウスIgG抗体遺伝子のC領域をラット遺伝子で置き換えるラットキメラ化を行った。このマウスIgG抗体を産生するハイブリドーマから、まず抗体のH鎖とL鎖遺伝子のクローニングを行った。次にラットIgG抗体C領域の遺伝子クローニングを同様に行った。これらの遺伝子を組換えて、H鎖、L鎖それぞれでV領域をマウス、C領域をラットIgG遺伝子とするキメラ抗体遺伝子の作製に成功した。これらH鎖とL鎖のキメラ抗体遺伝子をCHO細胞に導入すると、細胞の培養上清に分子量約15万のこのキメラ抗体が生産されることをWesten blotによって確認した。さらにこのキメラ抗体がCD81への結合性を有することを確認するため、CD81LEL抗原を固定化したELISAを行った。その結果、CHO細胞で生産されたこのキメラ抗体がCD81に対して結合性を有していることがわかった。これらの結果から、今回作製したキメラ抗体遺伝子を治療用遺伝子として使用することが可能と判断された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
この2年目で遺伝子治療実験に用いるキメラ遺伝子のクローニングと、その動物細胞での生産と機能解析に成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後予定通り、この遺伝子を治療用ベクターに組み込んで、リウマチモデル動物治療実験を行う。治療用ベクターへの組み込みに並行して、まずコントロールベクターの関節への注入実験を開始した。
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Causes of Carryover |
今年度実施予定であったモデルラットへのコントロールベクター導入実験が、ベクター受け入れ手続き上の事由で次年度に繰り越しとなったため、動物実験経費等の一部を次年度使用とした。
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Research Products
(6 results)