2017 Fiscal Year Research-status Report
高齢がん患者に対する分子標的抗がん剤の投与設計法の確立
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17K08408
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
三浦 昌朋 秋田大学, 医学部, 教授 (30265194)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢者 / 分子標的抗がん剤 / 投与量 / 血中濃度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はボスチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、レンバチニブの各治療薬において、標準投与量から開始し、血中濃度を指標あるいは早期毒性発現により減量する(LD群)を中心にエントリーを行うと同時に最小規格投与量から開始し、投与開始後、定期的に血中濃度をモニタリングし、マーカー血中濃度を指標に投与量を増量する(DE群)のエントリーも行った。この中でボスチニブは少数ではあるがLD群10名、DE群15名の解析を論文として報告した(Exp Hematol Oncol (2018) 7:9)。ボスチニブの本研究から得られた知見は、LD群、DE群共に血中濃度は63ng/mLで推移されることが重要と考えられ、LD群の高血中濃度を示した患者(91ng/mL以上)において、投与開始1ヵ月での肝機能障害の発現が多かった。抗がん剤による治療を継続的に実施するためには、血中濃度をモニタリングした治療が重要と考えられる。また各薬剤について随時DNAを抽出し、計画に記載されている各遺伝子多型を解析した。ボスチニブに関しては論文として投稿中である。ボスチニブ以外の他の薬剤も症例数を蓄積している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ボスチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、レンバチニブについて症例数を蓄積している。30年度はDE群へのエントリー数を増やしていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
ボスチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、レンバチニブについて症例数を蓄積している。30年度はDE群へのエントリー数を増やしていく予定である。またレンバチニブに関して遺伝子多型を解析し本年度内に論文にする予定である。ボスチニブに関しては4月に論文投稿をしている。
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Causes of Carryover |
端数の少額であるため、平成30年度分と合わせて消耗品等に使用する
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[Journal Article] Contribution of UGT1A1 genetic polymorphisms related to axitinib pharmacokinetics to safety and efficacy in patients with renal cell carcinoma.2018
Author(s)
Igarashi R, Inoue T, Fujiyama N, Tsuchiya N, Numakura K, Kagaya H, Saito M, Narita S, Satoh S, Niioka T, Miura M, Habuchi T
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Journal Title
Med Oncol
Volume: 35
Pages: 51-58
DOI
Peer Reviewed
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