2019 Fiscal Year Annual Research Report
Optimal pharmacotherapy in patients with hormone autoantibodies
Project/Area Number |
17K08473
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
服部 尚樹 立命館大学, 薬学部, 教授 (80288828)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | プロラクチン / 甲状腺刺激ホルモン / 自己抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.研究開始当初の背景:マクロPRL血症とマクロTSH血症の頻度と病的意義は十分明らかではない。2.研究の目的: 1)産婦人科不妊外来を受診した患者を対象に、マクロPRL血症は治療不要な高PRL血症かを明らかにする。2)マクロTSHを認識しないTSHアッセイシステムを確立する。3.研究の方法 マクロホルモンのスクリーニングはポリエチレングリコール法で、確定診断はゲル濾過法、Protein Gカラム法、ラジオアイソトープを用いた結合実験で行った。抗TSH自己抗体が認識するTSH上のエピトープを検索する目的でpGEX4T-1発現ベクターを用いて種々の長さのhTSHを合成し、結合実験を行った。4.研究成果:(1)マクロPRLを有する女性と有さない女性で不妊率に有意な差は認められなかった。また、不妊治療に対する反応性も両者に差は認められなかった。この検討の過程で、外部医療機関から紹介された高FSH血症患者についてはじめてマクロFSH血症を見いだした。(2)医療機関から依頼された臨床検体についてマクロTSH血症の検討を行ない、結果を臨床現場に還元した。(3)TSH抗体のエピトープ検索で、種々のTSHペプチド断片を合成し、現在結合実験を行っている。【発表論文】Hattori N, Aisaka K, Chihara K, Shimatsu A. Current Thyrotropin Immunoassays Recognize Macro-Thyrotropin Leading to Hyperthyrotropinemia in Females of Reproductive Age. Thyroid. 28, 1252-1260, 2018 (査読あり)doi: 10.1089/thy.2017.0624.
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