2019 Fiscal Year Annual Research Report
Morphological and functional analyses of phosphatases of the lipid second messenger in the neurons, pancreas and adrenal gland
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17K08507
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
八月朔日 泰和 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (00372334)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ジアシルグリセロールキナーゼ / 免疫組織化学染色 / 特異抗体 / 免疫沈降法 / 結合タンパク質 / イノシトール三リン酸受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度はepsilon型ジアシルグリセロールキナーゼ(DGKepsilon)-ノックアウト(KO)マウス, zeta型ジアシルグリセロールキナーゼ(DGKzeta)-KOマウスの神経細胞および膵臓・副腎の形態比較解析と、特異抗体を用いたDGKepsilon, DGKzetaのシグナル伝達複合体の解明を行なった。 1. DGKepsilon-KOマウス,DGKzeta-KOマウスの神経細胞および膵臓・副腎の形態比較解析-1)神経細胞(DGKepsilon-KOマウス):ゴルジ鍍銀法による解析により小脳プルキンエ細胞樹状突起の遠位部において棘突起数減少が認められた。棘突起の形状(thin, mushroom, stubby, branched)については野生型マウスと違いは認められなかった。電子顕微鏡を用いた解析ではDGKepsilon欠失による細胞および細胞内小器官の形態変化は認められなかった。2)膵臓および副腎(DGKepsilon-KOマウスおよびDGKzeta-KOマウス):電子顕微鏡を用いたDGKepsilon-KOマウスおよびDGKzeta-KOマウスの膵臓ランゲルハンス島構成細胞、副腎皮質球状帯細胞および副腎髄質クロム親和性細胞の細胞・細胞内小器官の形態変化は認められなかった。虚血ストレスによる細胞の形態変化は認められなかった。 2. DGKepsilonおよびDGKzetaに対する特異抗体を用いた免疫沈降法による結合タンパク質の検出、シグナル伝達複合体の解明-1)DGKepsilon(マウス小脳): マウス小脳におけるイノシトール三リン酸受容体との結合が明らかとなった。2) DGKzeta(マウス膵臓・副腎):新規結合タンパク質は検出されなかった。
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Research Products
(4 results)