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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Development of cerebral ventricular system

Research Project

Project/Area Number 17K08511
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

竹田 扇  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20272429)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩野 智彦  山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (10442930)
成田 啓之  山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (50452131) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords脳脊髄液 / 脳髄膜 / リンパ系 / クモ膜顆粒
Outline of Annual Research Achievements

中枢神経系における内部環境の恒常性を保つ上で、脳脊髄液 (CSF) と脳の間質液を中心とする脳内循環系は枢要な位置を占める。CSF自体の恒常性は産生、循環、吸収の微妙なバランスにより維持されるが、その産生機構に比して循環、吸収に関する知見は乏しく、システム全体の理解からはほど遠いのが現状である。本研究ではこれら2つに関して、その発達・成熟過程を動物モデル用いて解析する。具体的には1.繊毛を介した循環系の成立とそれによる微小環境の形成、2.クモ膜顆粒の発達と血液・脳脊髄液間の水輸送、という二つの方向に焦点を定める。以上より、本研究は正常なCSFの動態を知ると共に異常に起因する疾患の病態生理を統合的に理解する基盤を形成することを目的とする。
本年度は、特にヒトとブタでのくも膜顆粒 (Arachnoid granulation, AG) の微細形態と、その細胞学的特徴の解析に焦点を絞って研究を行った。ブタではヒトで見られるような明瞭なクモ膜顆粒は認められないが、場所によって内皮細胞様の細胞が集簇を形成し、脳硬膜と硬膜静脈洞を繋ぐ様子が見られた。透過型電子顕微鏡で観察するとこの部分は内皮細胞で内張された複雑な運河を形成しており、脳脊髄液の通り道である可能性が示唆された。脳硬膜にはリンパ管が存在することが別の研究により示されていることから、脳脊髄液の一部が脳硬膜のリンパ管を通って吸収される可能性が示唆された。現在、その形態の詳細は記載を行い論文投稿中である。

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Published: 2021-01-27  

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