2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K08515
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
柴田 昌宏 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10343253)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | LC3 |
Outline of Annual Research Achievements |
LC3の遺伝子発現をRNAiで抑制すると、脂肪滴の形成が抑制されることが分かった。この現象を遺伝学的に明らかにするため、LC3のノックアウとマウスを作成して解析を行った。マウスでは2つの遺伝子LC3AとLC3Bがあり、両遺伝子をそれぞれ欠損させたマウスと、両遺伝子を欠損させたマウスを作成した。LC3が脂質代謝に関与するかどうか細胞生物学的に検証するため、培養細胞を用いて検証を行った。同マウス胎児から線維芽細胞を樹立し、定法に従い脂肪細胞へと分化誘導を行った。インスリン、ヨードサイロニン、デキサメタゾン、IBMX処理により線維芽細胞を脂肪細胞へ分化させると、LC3は脂肪滴へ局在を変化させた。LC3ノックアウトマウスでは分化マーカーであるSREBFやPPARγの発現上昇は認められることから、LC3の遺伝子欠損により、脂肪細胞への分化能は失われておらず、脂肪滴の形成のみが抑制されていることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
純形態解析を完了する予定であったが、良好なデータを得られるまでに至っていないから。
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Strategy for Future Research Activity |
純形態解析を中心に研究を遂行し、さらに最近開発に成功した凍結切片を用いた3D免疫相関電子顕微鏡法により詳細に解析を行う。
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Causes of Carryover |
実験用マウスの飼育数が少なかったため、繰越金が生じた。翌年度は本年度よりも予算額が少ないことや、純形態解析を集中して行うため、繰り越し分を利用する。
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Research Products
(2 results)