2020 Fiscal Year Research-status Report
オートファジーとアルツハイマー病のβアミロイドペプチド蓄積機構の解明
Project/Area Number |
17K08524
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
高橋 礼典 東京医科大学, 医学部, 准教授 (50453725)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内原 俊記 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特任教授 (10223570)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | アルツハイマー病 / オートファジー関連 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではアルツハイマー発症に関与するオートファジー関連蛋白を特定することにより、アルツハイマー病の早期診断に役立てる事を目的としている。現在、アルツハイマー病の早期症例において、当初変化すると予測していたオートファジー関連蛋白に変化が認められなかったため、さらに検索する関連蛋白を増やし、追究している。申請内容に付随した研究で、アルツハイマー病の早期症例を用い、プリオン蛋白が増加するという結果を得られたため、2021年に論文として発表することが可能となった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年は感染拡大による業務が増大し、研究に費やす時間が減少したため、研究が遅延した。 申請当初に予想していた結果が得られず、検索方法を変更してアルツハイマー病とオートファジーとの関連を探求しなければならず、新たな方策を検討中であるため。
|
Strategy for Future Research Activity |
アルツハイマー病に関連すると予測されるオートファジー関連蛋白に対する抗体をさらに購入し、追加検討する。
|
Causes of Carryover |
研究の遅延のため、次年度使用額が生じた。また、当初の予測とは異なる結果が得られたため、次年度の使用可能額を用いて、別のオートファジー関連蛋白に対する抗体をさらに購入し、アルツハイマー病早期におけるオートファジー関連蛋白の変化を検討する。 使用計画としては、既に購入したBeclin1に対する抗体に加え、オートファジー関連蛋白であるp62、CHMP2A、CHMP2B、Tsg101、flotillin-1に対する抗体を購入し、当初の計画に基づいて、解析を継続する。費用は抗体の購入及び解析に必要な消耗品の購入に使用する。
|