2018 Fiscal Year Annual Research Report
Epithelial splicing regulatory protein 1/2 are involved in cell malignancy and methuosis, a new type of cell death.
Project/Area Number |
17K08533
|
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
早川 哲 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (10736200)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | methuosis / 転写制御因子 / 上皮間葉転換 / 乳がん |
Outline of Annual Research Achievements |
誘導系ノックダウン(KD)およびノックアウト(KO)安定細胞株の確立 ESRP1およびESRP2 KO MCF10AT細胞はコロニーを単離する段階でmethuosisを起こしてしまうため、ドキシサイクリン(DOX)によるshRNA発現株の作製を試みた。前年までにMCF10AT細胞にTET repressor(TETR)を恒常的に発現する細胞株を作製した(MCF10AT TRと命名)。ESRP1およびESRP2のshRNA誘導発現ベクターを構築し、MCF10AT TRにトランスフェクションしクローンを作製した。ESRP1 KDクローンはTETRの発現が低く、DOX非存在下においてもESRP1のKDが認められた。DOX非存在下でもESRP1KDが起きている細胞が、methuosisを起こさない理由としては、クローン作製時にmethuosis耐性を獲得した細胞が増殖したか、あるいはKOとKDではフェノタイプが異なる可能性がある。興味深いことにESRP1KD安定細胞株ではrac1bの発現上昇が見られたが、逆に運動性は親株より低下していた。このことは獲得したクローンがESRP1 KD以外によるフェノタイプを表現している可能性を示唆している。またMCF10AT細胞にRac1bを強制発現させてもmethuosisが誘導されなかったのでESRP1のKOおよびESRP2のKO細胞におけるmethuosisにはrac1bの発現上昇は影響しないと思われる。以上の結果から構築したKD誘導細胞ではmethuosisが誘導できないことが明らかになったのでESRP1およびESRP2 KO誘導系レンチウイルスベクターを構築した。レンチウイルスを作製後、MCF10ATに感染させ、puromycin存在下で増殖したコロニーから誘導系ESRP1 KO細胞株を1つ得た。この細胞株を用いて細胞の形態を解析中である。
|