2021 Fiscal Year Annual Research Report
Suppressive effects of LAT1-specific inhibitor on osteoclastgenesis
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17K08603
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
林 啓太朗 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10323106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉沢 和宏 獨協医科大学, 医学部, 教授 (30282479)
JUTABHA Promsuk 獨協医科大学, 医学部, 助教 (90541748) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | LAT1 / アミノ酸トランスポーター / 破骨細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ヒト破骨細胞に発現するアミノ酸トランスポーターLAT1の機能的重要性を明らかにし、LAT1を標的とした新たな関節リウマチ治療戦略を開発することを目的として遂行される。本研究の主な手法として、ヒト末梢血単球により分化させた破骨細胞を用いるが、本年度もコロナウイルス感染の影響により健常人からの採血がほぼ不可となり、新たな材料を得ることが極めて難しい状況が続いた。そこで、昨年に引き続き本年度も、既に得ていた破骨細胞のサンプルを用いてLAT1により制御される破骨細胞調節因子の探索を行った。末梢血からサイトカインにより単球を破骨細胞に分化させたサンプルを用いて、破骨細胞分化関連因子の発現をウエスタンブロットにより解析した。その結果、LAT1特異的阻害薬JPH203存在下で分化させた破骨細胞は、NFATの発現が大幅に減少することがわかった。NFATは破骨細胞分化のマスター遺伝子として機能する転写因子で、NFATの下流に位置するとされるDC-STAMP, およびCathepsin Kの発現もJPH203により減少することがこれまで本研究より明らかとなっている。また、ケモカインの一つであるCCL7の発現が破骨細胞においてJPH203により大幅に減少することをこれまでに明らかにしていることから、CCL7の中和抗体を破骨細胞に作用させたところ、破骨細胞分化が抑制された。以上の結果から、アミノ酸トランスポーターLAT1は、破骨細胞制御マスター遺伝子およびCCL7の発現調節を介して破骨細胞の分化を制御していることが示された。
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Research Products
(8 results)