2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K08709
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
小池 良子 帝京大学, 医学部, 助手 (80535063)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 優 公益財団法人佐々木研究所, 附属研究所, 副院長(移行) (20260101)
綾部 琢哉 帝京大学, 医学部, 教授 (00272568)
中川 俊介 帝京大学, 医学部, 講師 (70270874) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 卵巣明細胞癌 / NNMT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、卵巣明細胞腺癌ではNNMT(nicotinamide N-methyltransferase)が下がると化学療法感受性が上がる可能性があり、NNMTと卵巣明細胞腺癌の化学療法の感受性との関係を明らかにすることを目的としている。 近年プロテオミクス解析によりNNMTは癌関連繊維芽細胞の制御因子と報告されている(MA Eckert et al, Nature 2019)。そのことから今年度は卵巣明細胞癌細胞株のNNMTノックアウト細胞の作成と臨床検体におけるNMMT発現について検討を行った。卵巣癌明細胞腺癌細胞株で 2D-DIGE にて ラボネームXの発現が高いとわかっている細胞株、NNMTの発現の高い卵巣明細胞腺癌細胞株OVTOKO, OVMANAを用いてCRISPR-Cas9を利用したノックアウト細胞株の作成を試みた。しかしながらノックアウト細胞の作成はできなかった。そのため現在はshRNA法によるNNMTノックアウト細胞株の樹立を行っている。同時に臨床検体におけるNMMTの発現について予後との相関関係を検討したところ、NNMT発現の亢進が予後と相関する可能性がわかった。また明細胞癌のIII期、IV期の症例においてNMMTの発現は有意に高値となっており、播種や腹水産生メカニズムとの関連について研究を進めている。今後はshRNA法によるNNMTノックアウト細胞株の樹立を行い化学療法感受性について検討を行い、SCID マウスに移植し、ラボネームXノックアウト株を移植した群と コントロール株を移植した群とに分けて、パクリタキセル感受性が異なるかどうか検討する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
NNMTの発現の高い卵巣明細胞腺癌細胞株OVTOKO, OVMANAを用いてCRISPR-Cas9を利用したノックアウト細胞株の作成を試みたが、ノックアウト細胞の作成はできなかった。そのため当初の研究計画と大幅な変更を行っている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後はshRNA法によるNMMTノックアウト細胞株の樹立、臨床検体においてNMMTが高発現する細胞の同定と臨床的意義について検討する予定である。また明細胞癌だけでなく各組織型との比較も行う予定である。
|
Causes of Carryover |
研究代表者の出産、育児のため次年度使用額が生じた。
|
Research Products
(1 results)
-
[Journal Article] Array comparative genomic hybridization analysis discloses chromosome copy number alterations as indicators of patient outcome in lymph node-negative breast cancer2019
Author(s)
Ryoko Kikuchi-Koike1,2,3, Kazunori Nagasaka1§, Hitoshi Tsuda2, Yasuyuki Ishii4, Masaru Sakamoto3,5,6, Yoshihiro Kikuchi7, Shiho Fukui1, Yuko Miyagawa1, Haruko Hiraike1, Takayuki Kobayashi2, Takayuki Kinoshita8, Yae Kanai9, Tatsuhiro Shibata10, Issei Imoto11, Johji Inazawa12, Osamu Matsubara2, Takuya Ayabe1
-
Journal Title
BMC cancer
Volume: 9
Pages: 9
Peer Reviewed / Open Access