• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Research-status Report

肺癌の浸潤・転移機構における膜型セリンプロテアーゼインヒビターの機能解析

Research Project

Project/Area Number 17K08723
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

田中 弘之  宮崎大学, 医学部, 助教 (90433060)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords肺癌 / 膜結合型セリンプロテアーゼインヒビター
Outline of Annual Research Achievements

申請者らは肝細胞増殖因子 (HGF)系およびその制御の要である膜型セリンプロテアーゼインヒビターであるHGF activator inhibitor type-1 (HAI-1)の悪性腫瘍における浸潤・転移機構および肺障害時気管支と肺胞組織の修復・再生機構におけるHAI-1の役割を解析してきた。今回、申請者らは、HAI-1およびHAI-1の研究過程で見出されHAI-1類似の新規膜型蛋白質であるLRP11(low density lipoprotein receptor-related protein 11)の両因子が肺癌の浸潤・転移機構にどのような役割を担っているのか、また新規バイオマーカーおよび分子標的治療薬の可能性について検討を行っている。
現在、肺癌手術検体から腫瘍部と正常部からtotal RNAを抽出し、cDNAとし、real-time PCRで遺伝子発現量を測定した。LRP11の遺伝子発現量と臨床病理学的項目について解析を進めている。
また免疫染色で使用するLRP11抗体とHAI-1抗体について、培養細胞株を用いて、免疫染色およびwestern blotでLRP11とHAI-1を特異的に認識しているのかを検討している。
また肺癌手術症例については、当大学倫理員会より既に承認を受けており(「肺腫瘍(特に肺癌)における新規腫瘍マーカーの検索」)、肺癌手術検体をsamplingしてきたが、HAI-1、HAI-2、LRP11およびmatriptaseなどの2型膜結合型セリンプロテアーゼ (TTSPs)に対する免疫染色も施行するため、後ろ向きコホート研究として、改めて当大学の臨床研究支援センターに研究計画書を提出中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

肺癌手術症例については、当大学倫理員会より既に承認を受けており(「肺腫瘍(特に肺癌)における新規腫瘍マーカーの検索」)、肺癌手術検体をsamplingしてきたが、HAI-1、HAI-2、LRP11およびmatriptaseなどの2型膜結合型セリンプロテアーゼ (TTSPs)に対する免疫染色も施行するため、後ろ向きコホート研究として、改めて当大学の臨床研究支援センターに研究計画書を提出中である。

Strategy for Future Research Activity

当大学の臨床研究支援センターの倫理委員会から承認が認めら次第、肺癌におけるLRP11の遺伝子発現量と臨床病理学的項目に関する解析を行い、早急に論文投稿する予定である。
免疫染色で使用するLRP11とHAI-1抗体について、培養細胞株を用いて、免疫染色およびwestern blotでLRP11抗体とHAI-1を特異的に認識していることを確認後、肺腫瘍組織から作製されたホルマリン固定パラフィン切片のうち、病理診断が終了した余剰検体を用いて、HAI-1、HAI-2、LRP11およびmatriptaseなどの2型膜結合型セリンプロテアーゼ (TTSPs)に対する免疫染色を行い、陽性面積や染色強度を考慮し、定量化する(免疫染色陽性スコア化する)。その結果と臨床病理学的因子び相関関係があるのか統計学的に解析を行う予定である。

Causes of Carryover

免疫染色で使用する抗体の費用および消耗品代で使用した。肺癌手術症例については、当大学倫理員会より既に承認を受けており(「肺腫瘍(特に肺癌)における新規腫瘍マーカーの検索」)、肺癌手術検体をsamplingしてきたが、HAI-1、HAI-2、LRP11およびmatriptaseなどの2型膜結合型セリンプロテアーゼ (TTSPs)に対する免疫染色も施行するため、後ろ向きコホート研究として、改めて当大学の臨床研究支援センターに研究計画書を提出中である。研究計画書を倫理委員会から承認されれば、すぐに当該研究が進められるよう準備中である。

URL: 

Published: 2018-12-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi