2019 Fiscal Year Research-status Report
Clinicopathological analyses of primary bone tumors, categorized as intermediate group or low-grade
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17K08747
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
小西 英一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50186714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞能 正幸 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (10183956)
森永 友紀子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20729404)
長田 盛典 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 病理・細胞診断科副部長 (30467922)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 原発性骨腫瘍 / 骨巨細胞腫 / 病理組織 / 再発因子 / 統計解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
発生頻度の低い原発性骨腫瘍において特に希少である中間性腫瘍についてわが国独自の臨床病理学的特徴を明らかにすべく、3年度は引き続き骨巨細胞腫の症例検索を行った。 申請者の施設および分担研究者の施設と関西骨軟部腫瘍研究会の有志施設を合わせると、303例の症例数が集積された。それら症例の臨床事項(年齢、性別、発生部位、治療情報、予後)の調査と各々生検・手術(初回あるいは再発時)病理組織標本の所見(壊死、多形性、分裂像、嚢胞性変化、出血、腫瘍性紡錘形細胞、花筵状増殖パターン)の有無や割合、程度、観察数を記録し、各検討事項のデータを数値化しコンピュータに入力を行った。 上記のうちガラス標本とカルテの内容検索が可能な症例263例について、データ収集を行い、既に統計学的な検討を終えた。263例の検討では、年齢やデノスマブ投与、術式や細胞分裂数が再発に有意に関与する因子として挙がっており、同結果について2020年3月に北米病理学会で発表した。 今回の検討には放射線画像やHiston 3.3 G34Wに対する免疫組織化学の検討は加えられてはいないが、現在放射線科医の協力が得られるよう交渉中であり、また、免疫組織化学の標本作製については、必要な人手と費用について調査し、可能かどうか検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
骨巨細胞腫については、国内最大数の症例集積が行われ、順調に解析が進みだした。 しかしながら古い症例では放射線画像などは、各施設の倉庫にしまい込まれていることも多く、また長時間にかけて探した結果、結局破棄が判明するものも多い。また画像を見つけ出してもそれらを骨腫瘍の専門知識をもって判定する放射線科の医師の確保に難渋している。また、大きな問題として、1. 画像情報を施設外に持ち出すことが容易でないこと、2. on siteで画像を閲覧できる環境でも、内部規則で部外者に医療情報を容易に見せられないこと、があげられる。いずれも各施設の倫理委員会のスタンスが異なるため、対応に時間がかかっている。今後の検討に加えられない症例が出るかもしれないが、骨巨細胞腫については成果をできる範囲で発表する予定である。 計画にある骨芽細胞腫や低悪性度の骨肉腫については、骨巨細胞腫の発表が終わり次第着手する予定であるが、今後も倫理委員会等の手続きや、多施設での症例検索に時間がかかる見込みで、当初の計画よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
骨巨細胞腫については再発転移に関する因子の検索として、検討した因子(骨の種類、mitotic figureの数、ischemic necrosisの有無、osteoid/ossificationの有無、pleomorphism of nuclei (pseudosarcomatous)の有無、fascicle of spindle cellの有無、foam cell infiltrateの度合い、storiform patternの有無、ossified rim in soft tissueの有無など13項目に年齢、性別などを加え統計学的検索した結果を追跡期間を2年以上としたうえで本年度論文化し投稿予定である。 また、放射線画像のreviewや今回の検討で再発予測因子として挙げられたデノスマブの投与法の解析を進め、より臨床的な側面の検討にも着手する予定である。 今後の解析予定である骨芽細胞腫や低悪性度骨肉腫については、骨巨細胞腫についての論文発表が終わってから着手する。
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Causes of Carryover |
全体の計画に若干の遅れが生じ、そのため支出が計画通りにならなかった。次年度には論文発表等をすすめ、本年度分も含め支出する予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] Giant Cell Tumor of Extracraniofacial Bone -Clinicopathological Analysis of 263 Cases-2020
Author(s)
Eiichi Konishi, Yasuaki Nakashima, Masayuki Mano, Shigenori Nagata, Yuko Kuwae, Yumiko Hori, Takeshi Inoue, Hironori Haga, Yukiko Morinaga, Hidetatsu Outani, Toshiharu Shirai, Shigeki Kakunaga, Norifumi Naka, Masanari Aono, Manabu Hoshi, Jyunya Toguchida
Organizer
United States & Canadian Academy of Pathology 109th Annual Meeting
Int'l Joint Research