2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of advanced pseud-parasite with self-assembly-nanoparts (SNAP) for subunit vaccines
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17K08810
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
宮田 健 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 准教授 (20448591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門川 淳一 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (30241722)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | マラリア / ワクチン / ナノパーツ / 自己集合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、申請者らが培ってきたワクチン分子デザイン技術の統合化と成熟化をとおして、マラリアを含む対寄生虫感染症ワクチンの技術基盤を確立することが本研究の最大の目的である。この目的を達成するために、「自己集合型ナノパーツ:Self-Nano-Assembly-Parts (SNAP)による高度偽原虫の創製」を以下の3 段階で確立する。 1. 各種SNAP の基盤構築とSNAP 型偽原虫の形成効率検証(平成29 年度および30 年度) 2. SNAP 型偽原虫を用いた動物実験とその感染防御機能評価(平成29 年度以降) 3. アジュバント/ワクチン一体SNAP 型偽原虫の分子設計(アジュバント物質自体の設計も含む)と構築および動物実験とその感染防御機能(平成30 年度以降) 特に申請者らが進めてきた偽原虫技術の高度化を目指している。高度化の具体的戦略としては自己集合型ナノパーツ(SNAP)を用いて分子を創製することである。H29年度には、各種SNAPの技術基盤の構築を進めてきた。DNAを用いたSNAPは予測していたとおりの分子設計ができており、生化学的解析、動物実験まで着手、SNAP技術のproof-of-conceptになる成果を得られた。また、同時並行的に脂質修飾化の分子技術基盤も着実に成果がでた。H30年度には動物実験によるワクチン効果の評価が実施し、SNAP技術による優れたワクチン効果を発揮する分子デザインを見いだした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分子構築、解析は予定通り、すすんでおり、計画通り、動物実験による評価を今年度実施できたことから、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験での評価の再現性と優れた効果の免疫学的な作用機序について検証する予定である。
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Causes of Carryover |
動物実験にて優れた結果がでたため、次年度に動物実験の分量を増やすことを検討したため、次年度使用額を生じた。
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Research Products
(5 results)