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2019 Fiscal Year Annual Research Report

The physiological functions and the molecular mode of action of the new transcriptional factors with RNA-binding domain from malaria parasite

Research Project

Project/Area Number 17K08817
Research InstitutionNational Center for Global Health and Medicine

Principal Investigator

安田 加奈子 (駒木加奈子)  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 熱帯医学・マラリア研究部, 研究員 (50415551)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsマラリア / マラリア原虫 / 転写因子 / ChIP-Seq / 転写調節
Outline of Annual Research Achievements

今年度は、申請者が過去に同定したマラリア原虫独自の転写因子PREBPについて、前年度までに樹立済みである、GFPとPREBPのフュージョン蛋白の安定発現遺伝子組換え熱帯熱マラリア原虫を用いて、抗GFP抗体によるクロマチン免疫沈降および次世代シーケンス解析(ChIP-Seq)をおこなった。前年度までの研究によってPREBPが原虫細胞核内に局在して、転写制御をおこなっているのはマラリア原虫赤血球内寄生期のうち、後期トロホゾイトから初期シゾントであることがわかっている。この時期に同調したGFP-PREBPのフュージョン蛋白 発現原虫を材料として、ChIPをおこない、沈降産物をIllumina社HiSeqによって解析した。解析には、二回の独立した原虫材料を用意して、再現性を確認した。また、バックグラウンドデータとして、免疫沈降をおこなう前のInput産物も同時に解析し、バックグラウンドとして差し引いた。次世代シーケンス解析によって得られたリードをリファレンスゲノムへのマッピングし、更にピークコール解析をおこなった結果、2回の独立した解析にて再現性を持って検出される約80のピークを絞り込むことができた。これらのピークの約7割が、赤血球内寄生期に発現している遺伝子の5’領域に位置し、PREBPはこれらの遺伝子の調節領域に結合することで、遺伝子発現の調節をおこなっていると考えられた。ChIP-Seqによって同定されたPREBPの調節ターゲット遺伝子候補のうち、約4割はPfEMP1、rifinなどの表面抗原タンパク質が多く含まれていた。今後はPREBPがこれらの表面抗原の発現タイミングをどのように制御しているかを明らかにすることで、原虫の宿主内寄生適応機序の一端が明らかとなることが期待できる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2020 2019

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 多項目自動血球分析装置XN-30による非熱帯熱マラリア原虫の検出例2019

    • Author(s)
      駒木-安田 加奈子、小西 綾、内橋 欣也、忽那 智志、大曲 貴夫、狩野 繁之
    • Journal Title

      Clinical Parasitology

      Volume: 30 Pages: 55-58

  • [Presentation] マラリア原虫転写因子の細胞内局在解析2020

    • Author(s)
      駒木ー安田加奈子
    • Organizer
      第89回日本寄生虫学会大会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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