2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K08870
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science |
Principal Investigator |
日紫喜 隆行 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, 主任研究員 (30535761)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | デングウイルス / 抗ウイルス化合物 / ケミカルバイオロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
デングウイルスは蚊によって媒介されデング熱やデング出血熱を引き起こす。東南アジアや中南米などの熱帯地域で大きな流行を繰り返しているが、未だに効果的な治療薬はなく新規開発は重要な課題とされている。本研究ではケミカルバイオロジー的手法を用いてデングウイルス複製に関与する宿主因子を同定しウイルス複製制御機構を明らかにすることによって、新規抗ウイルス剤開発に繋がる基盤情報を得ることを目的としている。 今年度は低分子化合物ライブラリーおよびデングウイルス以外のウイルスに対して抗ウイルス活性を有することが報告されている化合物を用いて抗デングウイルス活性について解析した。感染性デングウイルスおよびレプリコン細胞を用いたスクリーニングの結果、複数個の候補化合物が抗ウイルス活性を有することが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
抗デングウイルス化合物の探索をおこない複数個の候補化合物が得られたことから、デングウイルス複製制御機構の解明に向けて着実に前進している。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた候補化合物について各種濃度での抗ウイルス活性解析および細胞毒性試験をおこない、抗ウイルス活性の強い化合物を選抜する。また、血清型1から4まで全ての感染性デングウイルスに対しての抗ウイルス活性を解析する。
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Causes of Carryover |
各解析を進めていく中で化合物や抗体の反応性が期待を下回るものであったため再購入する必要が生じた。また、年度内に論文が受理されなかったことから計上していた論文掲載費を次年度使用することにした。
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Research Products
(6 results)