2019 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism of EAF2-mediated elimination of autoreactive germinal center B cells
Project/Area Number |
17K08878
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
王 継揚 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 特任講師 (80231041)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胚中心B細胞 / アポトーシス / 転写伸張因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までの研究により、EAF2が胚中心B細胞及び活性化B細胞のアポトーシスを促進すること、さらにEAF2誘導性アポトーシスがBCL2の過剰発現により部分的に抑制されることが示された。今年度では、以下のことを明らかにした。1)生体内でのEdU取り込み実験により、EAF2欠損胚中心B細胞では、野生型胚中心B細胞に比べ、アポトーシスが生じにくいのみならず、細胞増殖も促進されていた。すなわち、EAF2はアポトーシスの促進と細胞増殖の抑制という2つの機能を果たせることが示唆された。2)近年の研究により、EAF1/2はELLファミリー(ELL1/2/3)やAFF4/1、PTEF-b、AF9、ENLなどの分子と一緒にSuper Elongation Complex(SEC)を形成し、RNA polymerase IIの転写活性を制御することが明らかになった。これらの分子のうち、EAF2が胚中心B細胞で、またELL3が成熟B細胞で特異的に高発現することを私たちが見出した。そこで、B細胞のアポトーシス誘導におけるEAF2とELL3の機能的相互作用の有無について調べた。EAF2をマウスB細胞株WEHI231で一過性に発現させると、アポトーシスが誘導されるのに対し、ELL3を過剰発現させてもアポトーシスが誘導されなかった。さらにWEHI231でEAF2とELL3を同時に強制発現させた場合、EAF2を単独で強制発現させた場合と同程度のアポトーシスが誘導されていた。これらの結果から、ELL3はB細胞のアポトーシスの誘導に関わらないことが示唆された。
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