2017 Fiscal Year Research-status Report
research on effectiveness of non-verbal communication evaluated by the use of artificial intelligence
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17K08913
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
竹村 洋典 三重大学, 医学系研究科, 教授 (00335142)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 人工知能 / 医療面接 / 患者満足度 / 抑うつ / 不安 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本IBMの研究者3名と共同して研究グループを構築し、医療面接における医師および患者のいくつかの非言語的情報、準言語的情報を数量化できるようになった。このソフトの使用に当たっては、費用を最小限に抑えることができた。また、この画像を数量化するプログラムは、クラウド上でも行いうるようになり、三重大学のみならず、さまざまな場所で使用できるようにできた。同時に三重大学研究倫理委員会にて本研究実施の審査を依頼して、承認を受けた。研究倫理委員会にて、患者のみならず、医師の同意も文書で得ることとなった。そのうえで、実際の患者と医師の診察場面の録画録音を開始した。録画録音は、診察風景を2つのカメラにて撮影し、医師と患者の両者が鮮明に撮影できるようにした。また、患者満足度、不安度、抑うつ度のアンケート調査を構築した。これらは妥当性と信頼性が担保されている。研究倫理委員会の承認を得た同意書も作成した。これらのアンケートなどは医療面接終了後に患者に依頼して記載してもらった。アンケート調査の患者への依頼、委細補助、および患者からの同意を得るために、調査員を用意した。動画ファイルを病棟から研究室に移動する際に、紛失などの可能性を最大限になくすために、新たに移動プロトコールを作成した。 なお、三重大学の研究倫理委員会が半年ほど開催されなかったために、本研究の研究倫理審査承認が予定よりもかなり遅れた。その遅れを挽回するために、その承認後、すみやかにデータ収集を開始し、平成29年度に得られたデータは8診察場面であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
三重大学の研究倫理委員会が半年ほど開催されなかった。その委員会が再開と同時に、本研究の研究倫理審査を開始していただいたが、その承認が当初の予定からかなり遅れた。ただ、承認と共に早急にデータ収集を開始し、平成29年度に得られたデータは8診察場面であった。 また、研究代表者が平成30年7月の東京医科歯科大学に異動となるため、異動先の診察室で録画等ができる環境を整えた。
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Strategy for Future Research Activity |
遅れた時間を挽回するために、できうる限り早急に、診察場面の録画録音とその後のアンケート調査を行う予定である。また、研究代表者が平成30年7月の東京医科歯科大学に異動となるが、異動先の診察室で録画等ができる環境を整えたため、三重大学と同様に研究を実施できるようになっている。
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Causes of Carryover |
三重大学の研究倫理委員会が半年ほど開催されなかった。その委員会が再開と同時に、本研究の研究倫理審査を開始していただいたが、その承認が当初の予定からかなり遅れた。承認と共に早急にデータ収集を開始したが、平成29年度に得られたデータは8診察場面であった。したがって調査に係る費用を次年度に回す必要が生じた。また、IBMとの非言語的・準言語的情報の数量化プログラムの開発費が予定よりも少額となったが、次年度にこの研究個別の新たな修正が予想され、その際に費用が発生する可能性があるために次年度に予算の余裕が必要となった。
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