2017 Fiscal Year Research-status Report
Cost effectiveness of appropriate use criteria in Japanese patients with stable coronary artery disease
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17K08935
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
松本 直也 日本大学, 医学部, 教授 (80277441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 康雄 日本大学, 医学部, 教授 (30281421)
飯田 圭 日本大学, 医学部, 准教授 (60526127)
鈴木 康之 日本大学, 医学部, 助教 (60793643)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | クリニカルシナリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
安定型狭心症患者におけるクリニカルシナリオに対するアンケート調査によって本邦の非侵襲的画像診断検査または侵襲的血管造影検査の指導的医師達の意見を集約することをH29年度の目標とした。具体的にはカルシウムスコアリング、心臓MRI検査、心臓CT検査、心臓核医学検査、カテーテル検査、心臓エコー検査、心電図検査に係わるクリニカルシナリオを検討・作成した。 検討した項目は、「狭心症状のある・なし」、「狭心症状のない不整脈診断に対して」、「失神症状の有無」、「前回検査が異常で引き続いて行う90日以内の検査」、「前回検査が不明確で行う90日以内の検査」、「前回検査から90日を超えて行われるフォローアップ検査」、「単純なフォローアップ検査」、「冠血行再建歴の有無と症状の有無」、「非心臓手術における術前検査」、「移植手術の前検査」、「運動処方のための検査」、「心臓リハビリテーション前評価」である。クリニカルシナリオ総数は82個とした。 これらのクリニカルシナリオに基づいて、1. WEBサーバ環境構築、2. アンケート回答者のID / PASS 発行、3. アンケート内容確定(前述のクリニカルシナリオを指す)、4. アンケートシステム制作完了、5. アンケートシステム動作検証・修正、5. アンケートシステム動作検証・修正の順番で作業を進めた。現在WEBアンケートシステムの動作検証中であるが間もなく7. アンケート回答者へURL・ID・PASSSの展開、8. アンケート回答結果CSVダウンロードの順番で作業を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
クリニカルシナリオの内容は複雑を極めている。具体的にクリニカルシナリオの大項目としては、「狭心症状のある・なし」、「狭心症状のない不整脈診断に対して」、「失神症状の有無」、「前回検査が異常で引き続いて行う90日以内の検査」、「前回検査が不明確で行う90日以内の検査」、「前回検査から90日を超えて行われるフォローアップ検査」、「単純なフォローアップ検査」、「冠血行再建歴の有無と症状の有無」、「非心臓手術における術前検査」、「移植手術の前検査」、「運動処方のための検査」、「心臓リハビリテーション前評価」である。またクリニカルクリニカルシナリオの中項目では「検査前確率による違い」、「前回検査からの経過時間<2年未満、2-5年、5年以上」、「冠動脈カルシウムスコアが100以上、100-400以内に収まっている」、「心不全の有無」などを勘案して総数は82個とした。 これらのクリニカルシナリオに基づいて、1. WEBサーバ環境構築、2. アンケート回答者のID / PASS 発行、3. アンケート内容確定(前述のクリニカルシナリオを指す)、4. アンケートシステム制作完了、5. アンケートシステム動作検証・修正、5. アンケートシステム動作検証・修正の順番で作業を進めたが全項目の確認と各種ブラウザーからの正常なアクセスが可能か、WEBページの展開が正常かどうか、入力データのダウンロードが正常に行われているかの検証に時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
各検査モダリティのエキスパート医師に選定に時間を要している。WEBアンケートの結果はCSVダウンロードによって1-10の数値によって表される。1-3はまれにに適切、4-6はおそらく適切、7-9は適切、0は無回答である。各質問項目における数値のへ金を求め、本邦における82個のクリニカルシナリオに対する意識調査結果とする予定である。また当院または当院の関連医療施設にて循環器内科修練を受け居ている医師からのWEBアンケートシステム回答も集積することを予定している。検討する差異は、1,日本国内におけるエキスパートと修練医との意識の違い、2,複数の米国学会間でコンセンサスの得られているクリニカルシナリオに対する本邦回答医師との差異である。これらの結果の差異を論文化し査読者と学会のコンセンサスを受けた上でその内容をスマートホンアプリとして構築予定である。構築されたアプリを使用することによって、本邦循環器内科修練医の対しては、本邦エキスパート医師の回答をフィードバックすることが可能となる。従って修練医に対する2回目のアンケートによって診断モダリティ選択の回答が変化してきているかも検証する予定である。より効率性の高い画像診断モダリティの選択法が確定すれば、それを用いた教育によって医療経済的効果(医療費削減効果)を期待することができると考えている。 画像診断モダリティの選択に関する効果が検証できたらアプリケーションソフトを広く公開することも視野に入れている。
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Causes of Carryover |
(理由)クリニカルシナリオの検討とそのWEBアンケートシステムの構築に時間がかかった。またアンケートシステム稼働による回答者への謝金支払いが無かったため、次年度使用額が乗した。 (使用計画)今年度は前半でアンケートへの回答を得るごとに謝金が発生する事となっている。
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