2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of sodium-glucose cotransporter-2 inhibitors and dipeptidyl peptidase-4 inhibitors on beta-cell function
Project/Area Number |
17K08956
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
近藤 義宣 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (20782593)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺内 康夫 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (40359609)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 2型糖尿病 / β細胞機能 / SGLT-2阻害薬 / DPP-4阻害薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
2型糖尿病は進行性の病態であり、2型糖尿病患者のβ細胞機能は年間約4%ずつ低下してゆく。 β細胞機能の低下は血糖管理を困難にし、糖尿病合併症の進行を促進してしまうため、β細胞機能の保護、改善が課題となっている。 ナトリウム・グルコース共役輸送体-2(SGLT-2)阻害薬, ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害薬はともに2型糖尿病患者のβ細胞機能を改善しうることが基礎研究、臨床研究から示唆されている。本邦においては比較的副作用の少ないDPP-4阻害薬が2型糖尿病患者に対する初期治療薬として用いられることが多いことが報告されている。しかし、SGLT-2阻害薬、DPP-4阻害薬のいずれがより、2型糖尿病患者のβ細胞機能を改善しうるかは臨床において十分に検討されていない。本検討では、SGLT-2阻害薬エンパグリフロジン、DPP-4阻害薬オマリグリプチンによる2型尿病患者に対するβ細胞機能改善効果の比較検討を行った。 主要評価項目はエンパグリフロジン・オマリグリプチンによる介入24週間でのβ細胞機能変化量の差とし、β細胞機能は75gブドウ糖負荷試験の結果から算出されるInsulin Secretion-Sensitivity Index-2 (ISSI-2) により評価を行った。 被験者を無作為にエンパグリフロジン、オマリグリプチン群に割り付け、介入前、24週、28週にてISSI-2を測定。 24週-28週の間は介入薬を中止し、介入薬中止後もβ細胞機能改善効果が維持可能か検討した。 研究参加機関において、介入薬の採用、倫理審査を完了し、2018年 12月 1日より試験開始、被験者の登録・組入れを開始した。 2020/4/15までに9例エントリーし、7例がフォローアップ終了。 いずれの症例においても重大な有害事象なく経過。 エントリー症例数不足のため、今後も研究継続の予定にある。
|