2017 Fiscal Year Research-status Report
血中cell-free DNAの基準範囲及び測定前変動要因の決定
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17K08986
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
宇野 直輝 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (60624781)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | cell-free DNA |
Outline of Annual Research Achievements |
血中cell-free DNAの測定前変動要因を調べるため、採血時の機械的溶血の影響を調べた。複数の健常人から採血した血液に機械的傷害を与え、2つのリファレンス遺伝子のcell-free DNAをデジタルPCRで定量した。溶血の指標として同時に測定した遊離ヘモグロビン、LDH、ASTの上昇とリファレンス遺伝子のコピー数の増加に明らかな相関が認められた。このことから、採血時の機械的溶血はcell-free DNAの定量値に大きな影響を及ぼすことが示された。この結果は、血中cell-free DNAの測定結果を適切に解釈する上で重要な意義がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
倫理委員会の承認の下、インフォームドコンセントを通して健常人10名から検体が得られた。血中cell-free DNAの測定値に影響を与える測定前要因の一つとして機械的溶血を明らかにした。
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Strategy for Future Research Activity |
リファレンス遺伝子のcell-free DNAの基準範囲を決定する予定である。
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Causes of Carryover |
倫理委員会の承認が遅れたため、予算の執行が予定よりも遅れた。次年度使用額はデジタルPCRキットやcell-free DNA抽出キットなどの消耗品の購入に充てる予定である。
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