2019 Fiscal Year Annual Research Report
Drug resistance in multiple myeloma using DNA damage repair
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17K09003
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
齋藤 貴之 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80375542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 博和 群馬大学, その他部局等, 特別教授 (40166260)
笠松 哲光 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (60737542)
後藤 七海 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (80782482)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 多発性骨髄腫 / DNA修復 / APE1 / 塩基除去修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は塩基除去修復(BER)遺伝子のAPE1遺伝子に注目して研究を進めた。 (1) APE1 knockdown MM細胞株 (KMM-1 shAPE1 Tet-on #4-7、KMM-1 shAPE1 Tet-on #4-8)、KMM-1親株、APE1 knockdown 線維芽細胞株 (OUMS36T-3F)、の細胞増殖を検討した。KMM-1 shAPE1 Tet-on #4-7ではAPE1 knockdownによりDox処理後9日目で46.2%、13日目で65.8%まで細胞の増殖が抑制された。KMM-1 shAPE1 Tet-on #4-8ではAPE1 knockdownによりDox処理後9日目で70.8%、13日目で76.6%まで細胞の増殖が抑制された。一方、線維芽細胞株やKMM-1 親株ではAPE1 knockdownによる増殖率の差は見られなかった。(2) APE1 knockdown細胞のCell cycle解析:APE1 knockdown MM細胞株 (KMM-1 shAPE1 Tet-on #4-7、KMM-1 shAPE1 Tet-on #4-8)におけるCell cycle解析結果を行ったが大きな差は見られなかった。(3) APE1 knockdown細胞のDNA二本鎖切断のDNA損傷のγH2AX:測定APE1 knockdown MM細胞株 (KMM-1 shAPE1 Tet-on #4-7)でγH2AXを測定し、1細胞当たりのFoci数を算出した。1細胞当たりのFoci数は、Dox-が0.40、Dox+が0.64であった。γH2AXはAPE1 knockdown細胞株で、コントロールと比較して1.6倍に上昇した。以上より、多発性骨髄腫におけるBER遺伝子のAPE1の増殖における役割がDNA損傷に影響していることが示唆された。
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