2018 Fiscal Year Research-status Report
Exosome microRNA in patients with hemorrhagic fever
Project/Area Number |
17K09020
|
Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
梅村 創 国際医療福祉大学, 臨床医学研究センター, 教授 (90136432)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永沢 善三 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (80706820)
佐藤 謙一 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 准教授 (90505687)
福島 伯泰 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (20346894)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | マイクロRNA / 細胞外小胞 / エクソソーム / EV / マラリア / サラセミア / アジア研究者ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
出血熱に合併する溶血性貧血を感度・特異性高く検出する測定法の開発を目的に、oxyhemoglobin解析法を確立した。この方法により、赤血球由来マイクロRNAであるmiR-451aを溶血のバイオマーカーとする場合の擬陽性となりうることを明らかにした。成果を、第19回日本検査血液学会(大宮)で発表した。赤血球miR-451aは、エクソソームよりエクソソーム外に存在することを明らかにした。成果は第65回日本臨床検査医学会(東京)で発表した。 平成30年度は、超遠心法を用いてEVの純化・回収法を確立した。その成果を第6回国際細胞外小胞学会(京都)(20160425)で発表予定である。 マラリア感染バイオマーカーとしての循環マイクロRNAの有用性をすでに報告しているが、平成30年度は炎症バイオマーカー(CRP)解析を開始した。マラリア流行地域であるアジアでは、血沈が炎症バイオマーカーとして用いられている。共同研究者であるタイ国マヒドン大学のDr. Supat Chamnanchanuntは熱性疾患のCRP解析を実施した。 EV研究のアジアネットワーク構築を目的に、マヒドン大学、Kovit Pattanapanysat 教授, Suthat Fucharoen 教授と共催で、 “Extracellular Vesicle: Research Focus and Clinical Applications”, タイ国バンコク、May 31, 2018,を開催し、”Exosome microRNA in Erythropoiesis” を講演した。2018年11月には、タイ国ウボンラチャタニ大学修士大学院生2名が科目等履修生として国際医療福祉大学大学院へ2ヶ月間滞在した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アジア研究者、特にタイ国とのマイクロRNA研究ネットワークを構築した。対象疾患として出血熱を合併するマラリア感染症、重症サラセミア、デング熱、の血液試料を収集中である。 マイクロRNA解析に必要な血液中細胞外小胞(EV)の解析方法を確立した。EVは血清から超遠心法で純化・収集する。EV表面に特徴的なCD63、81、9により確認する。この方法によりEV内マイクロRNAとEV外マイクロRNAを独立して測定することが可能である。網羅的解析はChip法によるアレイ解析、定量的解析はTaqMan microRNA assayで実施した。(解析系の確立は計画通りに進行している。) 症例の試料は収集しつつあるが、出血熱症例の検体が十分ではない。令和元年度は臨床検体の収集解析に焦点を当てる必要がある。(臨床例の解析がやや遅れている。)
|
Strategy for Future Research Activity |
出血熱症例の解析数を増加させることが必要である。そのためには国内外のネットワークをより有効に利用する。海外の研究者を短期間招へいし解析症例の情報を共有する。国際交流プログラムなどの獲得などさらなる事業の拡大も必要である。 EV解析をさらに発展させ、EVマイクロRNA解析により、マイクロRNA解析の検出感度、疾患特異度をより優れたものにする。抗体標識磁気ビーズの使用などによりEVの純化方法を改良する。 マイクロRNAのデータを多変量解析し、臨床像との関連を明らかにする。
|
Causes of Carryover |
平成31年4月25日、京都で開催の第6回国際細胞外小胞学会学術集会で、2演題発表した。このため福岡から京都への往復旅費、京都での2泊の宿泊費、学会参加費を次年度に執行することとなった。
|
Research Products
(13 results)
-
[Journal Article] The Influence of Pre-Analytical Factors on the Analysis of Circulating MicroRNA.2018
Author(s)
Shiotsu H, Okada K, Shibuta T, Kobayashi Y, Shirahama S, Kuroki C, Ueda S, Ohkuma M, Ikeda K, Ando Y, Matsui H, Kayamori Y, Umemura T.
-
Journal Title
Microrna
Volume: 7
Pages: 195-203
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 分離株を用いたLAMP法Carbapenemase blaIMP gene検出法の評価2018
Author(s)
船島 由美子, 平田 雄哉, 加藤 匡平, 花岩 洋樹, 成田 妙子, 真藤 和弘, 佐藤 謙一, 菅原 和行, 宮本 比呂志, 梅村 創, 永沢 善三
Organizer
日本臨床微生物学会
-
-
-
-