2022 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of quantitative evaluation system for breast cosmesis
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17K09064
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大谷 侑輝 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい研究員 (70462215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬尾 雄二 大阪大学, 大学院医学系研究科, 寄附講座准教授 (00302000)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 整容性評価 / 評定者間一致率 / カッパ係数 / 乳房温存術後照射 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,これまでに収集したデータを解析した.本研究の対象は,乳房温存術後照射を受けた患者50名×4回で200枚としていたが,covid-19の影響により,収集したデータ数は166枚に留まった.これらのデータから,主観的な整容性評価における傾向とばらつきを明らかにした.具体的には,診療放射線技師20名の評定者間一致率,および患者の自己評価との関係を求めた. 整容性の評価には,Harvard scaleによる4段階評価(Excellent/Good/Fair/Poor)を用いた.評価時期は,放射線治療前,照射後6ヶ月,12ヶ月,24ヶ月の4回とした.診療放射線技師による写真評価では,バイアスを軽減するため,評価は個別に実施し,他の評価者の結果は参照せず,写真の閲覧は同じ順番とした.解析は,先行研究に倣ってExcellent/GoodとFair/Poorの2群に分類して行った.評価時期ごとに,患者評価に対する診療放射線技師評価の正確度,診療放射線技師間の一致率評価を求めた.一致率評価には,カッパ係数を用いた. 診療放射線技師の評価の正確度,カッパ係数は,それぞれ温存術後で57.2%,0.342,照射後6ヶ月で63.3%,0.432,1年で70.7%,0.439,2年で72.3%,0.477となった.診療放射線技師評価は,患者評価よりも厳しい傾向にあった.診療放射線技師評価の正確度,一致率は,治療経過に伴って上昇した. 評価にばらつきを生じさせる主な要因は,手術痕の捉え方と思われる.また,患者の自己評価は感情などで移ろいやすく,痛みなどの外観以外も評価に影響する.
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Research Products
(1 results)