2017 Fiscal Year Research-status Report
急性期脳卒中および脳小血管病における認知機能低下に関する多施設追跡調査研究
Project/Area Number |
17K09084
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三輪 佳織 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80645341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 学 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (70432474)
藤堂 謙一 大阪大学, 医学部附属病院, その他 (40403068)
大山 直紀 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (90622895) [Withdrawn]
佐々木 勉 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20534879)
高杉 純司 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (40796033)
権 泰史 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70751311)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 脳血管障害 / 認知機能低下 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、脳血管障害、とくに脳小血管病と認知機能低下、認知症発症をエンドポイントとした長期観察研究である。 初年度にあたる平成29年度では、脳血管障害の評価として、脳小血管病の頭部MRI画像の評価項目の整理・確定を行った。とくに、新規の頭部MRI画像評価として、皮質微小梗塞(cortical microinfarct)の撮像条件の整理・確定を行った。また、認知機能検査の評価項目の整理・実施内容の確認を行った。所属施設における倫理委員会の申請終了後から、データフォーマットの作成を行った。さらに、所属施設のみで、前方視的に対象とした脳梗塞後や脳小血管病を有する患者を約100名登録を実施し、データ整理を並行で行った。平成29年度に得られたデータのみで、脳小血管病について、本邦では報告の乏しい皮質微小梗塞と認知機能低下の関連性を検証するため、横断解析を実施し、次年度以降の研究学会や論文で発表予定である。 平成30年度は新規の所属施設を、長期の追跡調査の実施実現のため、研究責任施設と登録する。年間の脳卒中入院患者が約600例と見込まれるため、所属施設のみでの長期観察研究の方針とする。その他の研究計画については、大筋、当初の研究計画の通りに実現の方針とする。新規の所属施設で、倫理委員会の申請とデータフォーマットの作成・更新を行う。 長期追跡調査については、追跡困難を回避するため、電話確認を用い、追跡可能を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成29年度に在籍していた所属施設から、当初の研究計画で多施設共同研究に組み込まれていない他施設への異動が決定した。よって、長期観察研究の追跡調査の実施が困難であると考えられた。 新規の所属施設では、研究計画内容について、若干の調整を検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画の通り、前方視的に得られた平成29年度のデータでは、横断的に脳血管障害、皮質微小後続と認知機能低下の関連性について、解析を実施し、結果報告をする。 平成30年度は新規の所属施設を、長期の追跡調査の実施実現のために、研究責任施設と登録する。年間、脳卒中入院患者600例が見込まれるため、所属施設のみでの観察研究とする。 長期追跡についても、電話確認の方法を用い、追跡可能を目指す。
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Causes of Carryover |
研究計画書にあった研究責任施設から、研究計画に組み込まれていなかった他施設に異動が当該年度途中で決定となり、研究計画にあった主要評価項目である認知機能低下の5年の追跡調査の実施実現が困難と見通しが判明した。結果的に、新規の所属施設での研究実施のため、予算を繰り越すこととした。
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