2017 Fiscal Year Research-status Report
ヘリコバクターピロリ感染および除菌が腸内細菌叢に与える影響を解明する大規模研究
Project/Area Number |
17K09098
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
珍田 大輔 弘前大学, 医学研究科, 助教 (60637544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中路 重之 弘前大学, 医学研究科, 特任教授 (10192220)
下山 克 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (50312492)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ヘリコバクターピロリ感染 / 腸内細菌叢 / 血清ペプシノーゲン濃度 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年5月27日から行われた弘前大学大学院医学研究科の岩木プロジェクトに参加し、約1000人分の血清および便サンプルを収集した。 採血された血清は同プロジェクトで測定される検査項目の他に、当研究で用いる血清ペプシノーゲン濃度と抗ヘリコバクターピロリIgG抗体の抗体価を測定した。また、便サンプルからは便中ピロリ菌抗原検査を施行した。抗ヘリコバクターピロリIgG抗体と便中ピロリ菌抗原検査を組み合わせて、ピロリ菌の未感染者と感染者を診断した。また血清ペプシノーゲン濃度から胃粘膜萎縮の程度を診断した。 腸内細菌叢については糞便を用いて次世代シークエンス解析とテクノスルガ・ラボ微生物同定データベース推定(16SrDNA部分解析)を用いて評価した。現在結果を解析中である。 また、参加者を対象に同プロジェクトで行っている既往歴や生活習慣アンケート調査、栄養調査、嗜好調査の他に、他に当研究に関連するピロリ菌除菌の有無や時期、内服薬、乳製品の摂取についても全対象者で確認した。 これらの得られた結果をもとに、ピロリ菌の現感染者と未感染者の腸内細菌叢の違いを検討し、ピロリ菌感染が腸内細菌に与える影響を検討する予定である。また、アンケート調査による除菌時期を参考に、過去の岩木プロジェクトの腸内細菌叢のデータも用いて、ピロリ菌除菌前後での腸内細菌叢への影響や経時的な変化を評価していく予定である。さらにピロリ菌除菌後の胃粘膜萎縮の改善の程度が腸内細菌叢におよぼす影響も評価したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度に予定されていた調査は終了し、測定については血清および便サンプルは終了した。同プロジェクトの他の検査項目も測定終了している。 しかしながら、腸内細菌叢についてはまだ解析中であり、結果が未着である。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度の腸内細菌叢の解析終了後、速やかにヘリコバクターピロリ感染と腸内細菌叢の関連について検討を行う予定である。 本年度は解析結果が出ていないため、岩木プロジェクトの過去のヘリコバクターピロリ感染と腸内細菌叢の関連についての解析も並行して行ったが、今後も引き続き行う。 また、過去と2017年の腸内細菌叢の推移についても比較検討する。
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Causes of Carryover |
(理由)予算の執行計画を見直し、大幅に測定費用を節約することができたため。また人件費も大学院生をボランティアとして手伝ってもらい、支払う必要がなくなったため。 (使用計画)学会発表や論文校正費、論文投稿費の増額
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Research Products
(1 results)