2021 Fiscal Year Research-status Report
乳児期の噛み与えによる革新的アレルギー予防法の疫学的研究
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17K09124
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
久保 良美 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00792988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 豊 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00647571) [Withdrawn]
三木田 直哉 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (60405462)
吉原 重美 獨協医科大学, 医学部, 教授 (80220713)
金澤 伸雄 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90343227)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / 噛み与え / 乳児期 / 妊娠期 / 口腔衛生知識 / 母親のアレルギー / ストレス / アレルギー予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、論文作成、投稿を中心に、研究を進めました。ハーバード大学の共同研究者の先生からの論文のフィードバックを基に、対象とするアレルギーをアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息の3つの症状に変更し、新たに、加賀市、栃木市、両市を全体データとして、小中学生と保護者の解析を進めました。海外ジャーナルの投稿先の変更もあり、同じ大学の共同研究者の先生のご指導、ご協力を受け、必要な解析全体を一から行い確認していきました。その結果から、新たに、図と表を作成し、論文に必要な項目を、投稿規定に沿って、英文で執筆し、投稿に向けて、英文校正を重ね、論文を完成させました。現在、投稿過程に入っています。新型コロナウイルス感染拡大が続き、高いレベルでの衛生環境が求められる中、乳児期の未成熟な免疫システムに対する免疫刺激の不足が、小児のアレルギー発症に、影響を及ぼす可能性が考えられます。そのため、妊娠期、乳児期からの早急な小児アレルギー予防対策が、必要であることが、推測される中、今回の解析結果では、乳児期の免疫刺激が、小中学生のアレルギー疾患予防と有意な関連性があることが示唆されました。これらの結果により、衛生仮説、口腔内細菌叢、腸内細菌叢に関連した小児のアレルギー予防方法を開発に寄与する可能性が推測されます。 2021年の医学雑誌「アレルギーの臨床」5月号で、研究に関連する「乳児期の免疫刺激と小児アレルギー予防」についての投稿が、再掲載されました。 また、オンラインで、日本予防医学会、日本小児皮膚科学会、日本皮膚免疫アレルギー学会に参加し、研究に関連する知見を得ました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルス感染拡大の影響により、研究の指導を受けていた海外の研究者の方からの応答が遅れ、解析方法の変更など、新たに、多くの分析を確認する作業に時間を要した。また、投稿準備していた当初のジャーナルを変更したことにより、投稿規定が変わり、論文の作成に遅延が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の成果である完成した論文をアレルギー関連の海外ジャーナルに投稿し、公表させて頂く。また、データを異なる方法で、更に解析し、その結果から、小児アレルギー予防につながる有意な関連因子がないかを調べ、結果を発表していく。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染拡大の影響で、予定していた論文作成、投稿が遅延し、論文投稿に関連する費用が、まだ使用できていないため。 今年度、論文投稿に関連する費用、研究に関連する学会参加、発表のための費用として使用を予定しています。
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