2017 Fiscal Year Research-status Report
若年者における出生年別のピロリ感染率、胃がん高リスク者割合及び感染様式の解明
Project/Area Number |
17K09153
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
渡邉 美貴 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (60773695)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 地域住民 / 若年者 / ピロリ菌感染率 / ピロリ菌感染様式 |
Outline of Annual Research Achievements |
若年者を含む出生年1970年以降の者における出生年別のピロリ菌感染率・感染様式を検討するために、地域住民を対象に実施した日本多施設共同コーホート研究岡崎研究(ベースライン調査2007~2011年)の参加者とその子供(年齢18歳以上)を対象にした調査の準備・調整を行った。 まず第一に、岡崎研究参加者の特性やピロリ菌感染率の特徴、二次調査の参加率について検討した。これらの結果から、パイロット研究をはじめとする本研究の対象者を選定する予定である。また、岡崎研究参加者のピロリ菌感染率については、学会発表を行い、今後の調査に必要な情報、調査方法について助言を得ることができた。 第2に、研究参加者の募集方法、調査内容・手順など具体的な調査方法について検討した。本研究では、若年者の感染率・感染様式の解明することを目的としており、岡崎研究参加者の子供にも参加をお願いする予定である。その募集方法・登録についてミスを防ぐためのシステムが必要であり、その準備を行った。さらに、感染様式を検討するためには、幼児期の飲料水や生活地区・家族構成と親の感染率などの情報が必要であり、自記式調査票の内容・質問の仕方、採血手順についても併せて検討した。 第3に、調査を実施する健診センターのスタッフとの打ち合わせを行い、研究説明・調査会実施に向けての調整をおこなった。また、調査を行う研究補助者に対する研修を行い、研究への理解を深めてもらった。 倫理審査承認後、すぐにパイロット研究が開始できるよう、準備を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度中にパイロット研究を実施し、平成30年度に本格的な調査を実施する予定であった。 しかし、調査対象の選定、募集・調査方法の検討に時間を要したこと、調査を実施する健診センターでの調整が遅れたために、まだパイロット研究の実施に至っていない。 調査方法・健診センターでの調整が整い、現在、倫理審査に申請中である。倫理審査の承認が下り次第、パイロット研究を開始したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理審査の承認後、パイロット研究として岡崎研究参加者300人に研究参加のお願いを送付し、調査を開始する。その後、パイロット研究での研究同意率を参考に研究参加のお願いの送付数を決定し、本格的な調査を開始する。 すでに、調査会場となる健診センターとの調整は整っていることから、調査手順書等の作成、調査のために同意書・質問票等の印刷、生体試料採取のための採血の準備、さらには、調査を行うための研究補助員の研修を引き続き行い、調査が円滑にできるよう準備を進める。
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Causes of Carryover |
調査のための同意書・質問票等の印刷をしなかったこと、生体試料収集のための消耗品等を購入しなかったために差額が生じた。調査を実施するために翌年度使用予定である。
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