2020 Fiscal Year Research-status Report
長期ひきこもりと現支援の有効性の検証と新たな支援システム開発
Project/Area Number |
17K09191
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 久長 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (70205855)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ひきこもり / 若者メンタルヘルス / 理解と支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、2020年4月に、秋田農村地のひきこもりの実態、地域住民に男女のひきこもり要因の差を報告した(Nihon Koshu Eisei Zasshi, 2020)。翌月、トルコママラ大学児童青年精神科医に遠隔講義を行い、ひきこもりの特徴および研究現場「ふらっと」の取り組みを紹介した。「ふらっと」の研究は、独自なひきこもりのアウトリーチモデルを考案し、長期ひきこもりを対象とした介入実践モデルを試み、5月に「僕たちの体験」オンライン講演会を行い、8月に東京大学UTCP主催したこまば当事者カレッジ講演。帝京大学医学生社会実習(8月)をおよび秋田大学医学生社会実習(9月)にモデルを紹介。10月に日本公衆衛生学会総会で、ひきこもりシンポジウムにシンポジストとして、混合研究手法を用いたひきこもり自立支援への提言を行った。11月に、令和2年度女性研究者支援コンソーシアム秋田賞を受賞された。同月、ひきこもり当事者の季節性うつ症状の対策として、季刊誌を発刊。12月、秋田大学公開講座に、若者メンタルヘルス対策を講演し、「ふらっと」の取り組みおよび地域エンパワーメントの在り方を紹介した。地域の長期ひきこもり当事者に届けるために、2021年1月と4月に季刊誌を大仙市地域と美郷町地域全戸配布した。2月、「ふらっと」の取り組みは「元気なふるさと秋田づくり」顕彰事業に表彰された。3月、ひきこもりの理解と支援を促進する研究の結果を「ふらっと」の8周年記念に発表した。同月に出版したひきこもり支援者向け教科書『ひきこもりの理解と支援』(遠見書房)の第9章<ひきこもりの支援ー研究と実践の循環>を執筆した。 2020年4月~2021年3月の間に、自治体と連携し、多数の研修会(秋田県NPO法人蜘蛛の糸、大仙市大曲青少年育成推進班)を通して「ひきこもりを理解する」、「ひきこもりの有効地域支援」に関して研究結果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者と一緒に研究を着実に進んでいますが、コロナの影響で進行が少々遅れています。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、最終研究年になります。5月~8月研究協力者参与型ひきこもり支援研究会を6回を行う予定です。9~12月データ整理、研究結果をまとめ、1月に報告書の作成と学会誌に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
2020年4月~12月にコロナの影響により、予定された取材を行うことができなかったため、研究期間を延長した。次年度使用額は、フィールドワーク、テープ起こし、データ分析、シンポジウムの開催、論文投稿と報告書作成に使用予定である。
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Remarks |
(1)「ふらっと」の活動(長期ひきこもりの介入のこころみ)を記録しているサイト。(2)論文・発表活動の文献を載せています。(3)船越班(17K12474)に協力した調査結果のレポート
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