2019 Fiscal Year Research-status Report
大規模コホートによる認知症の環境リスク要因および遺伝要因との相互作用の解明
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17K09198
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
北村 香織 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80468975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 認知症 / 疫学 / 縦断研究 / 環境リスク要因 / 一次予防 / 危険因子 / 生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は分子疫学コホート研究(村上コホート研究、対象地域:村上市、関川村、粟島浦村)の枠組みにおいて、体質を考慮した日本人の認知症の変容可能な要因を解明するコホート研究であり、認知症の一次予防におけるポピュレーションアプローチ及びハイリスクアプローチに資することを目的とする。 調査は、医療機関での認知症診断(診療情報調査)及び要介護情報に基づく新規認知症(要介護認知症)をエンドポイントとして収集した。①認知症の環境リスク要因および遺伝要因を検討するために、ベースライン調査における、基本属性、生活習慣要因のデータや、バイオマーカーが既存情報として利用可能であり、現時点で収集された新規症例について解析を行った。②また、ベースライン保存血液検体のあるサブグループにおいて認知症の強力な感受性遺伝子であるアポリポプロテインE遺伝子の遺伝子多型を解析することにより、nested case-control studyの手法を用いて環境要因と遺伝要因との相互作用を検討する。現時点で収集された症例群と対照群の検体について遺伝子多型タイピングを進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
医療機関と自治体の協力を得て、順調に認知症の新規症例のデータ収集を進め、DNA抽出および遺伝子多型タイピングを症例収集に伴い実施したところだが、対照群の精査(マッチング作業)をより精密に行いたく、それに時間を要するため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで医療機関での認知症診断(診療情報調査)及び要介護情報に基づく新規認知症(要介護認知症)の収集、収集された症例の検体および対照群の遺伝子多型タイピングを行った。そして対照群の精査(マッチング作業)をより精密に行い、収集した認知症登録の情報と、既に得られている対象者の基礎情報等を活用し、認知症発症リスクに関する要因を分析して論文作成を進める。すでに投稿中の論文についても掲載に向けて対応する。
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Causes of Carryover |
データ整理、DNA抽出や遺伝子解析にかかる人件費が当初予定より少なくなった。また投稿中の学術論文掲載料に充てるための予算を確保していたが、最終年度内の受理は困難と判断した。コホート内症例対照研究の症例は順調に収集できており、遺伝子多型タイピングを実施しているところだが、対照群の精査(マッチング作業)をより精密に行いたく、それに時間を要する。
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