2017 Fiscal Year Research-status Report
後期高齢者の女性の尿失禁リスク要因解明と対処行動促進に関する研究
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17K09205
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
原井 美佳 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (80468107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 満 札幌医科大学, 医学部, 名誉教授 (50175634)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 尿失禁 / 後期高齢者の女性 / ICIQ-SF |
Outline of Annual Research Achievements |
札幌市に居住する75歳以上90歳未満の女性の尿失禁の実態を把握するため、2017年7月25日~8月31日の期間に調査を実施した。調査に先立ち公立大学法人札幌市立大学倫理委員会の承認を得て、札幌市10区の区役所において、各区40人、合計400人を無作為に抽出した。7月25日に研究依頼書と同意書を発送した。この同意書では、2017年度の調査、2018年度、および2019年度の調査の協力同意を得た。質問紙はInternational Consultation on Incontinence Questionnaire-Short Form (ICIQ - SF)を中心とする29問の質問から構成した。8月31日までに質問紙の回収を完了し解析を実施した。 対象者400人のうち103人から回答があった(回収率は25.8%)。回答者の平均年齢は81.0 ± 4.1(歳)、尿失禁の有訴率は45.6%であった。特に、75歳以上80.5歳以下の尿失禁の有訴率は36.0%であるのに対して、80.6歳以上89.0歳以下は67.1%であり、後期高齢者の中でも加齢に伴う尿失禁の有訴率の割合は高くなることが明らかとなった。尿失禁の頻度と尿失禁が生じるタイミングについても解析を行った。今後は、後期高齢者の女性の尿失禁の有無と関連要因について解析を行う計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に基づき順調に実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画書に基づき、平成30年度、平成31年度の調査を実施する予定である。
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