2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of online system about Advanced Directive of Living Will and its efficacy assessment
Project/Area Number |
17K09208
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
兼松 孝好 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (20381824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤津 裕康 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00399734)
田中 創始 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (30433220)
正木 克由規 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00365652)
大原 弘隆 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (80285212)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アドバンス・ケア・プランニング / ACP / オンライン / クラウド型 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,終末期における医療・介護に関する事前指示(アドバンス・ケア・プランニング:以下ACP)をオンライン・クラウド型の事前指示書に記載し,それを多施設で情報共有する為のシステムを試験的に構築し,評価することを目的とするものである.初年度の計画では,これらのシステム構築を図る事を目標とし,第1段階として,ACPに関する事前指示書をオンラインで登録できるよう,Webシステムの開発を目指した.本システムの主たる利用者は一般者であるが,予備的なアンケート調査により,ACP全般についての理解が不足していた.このため,本システムを利用する際には,ACPそのものの趣旨や意義についても平易な表現で解説し,追加資料などの閲覧により補助できるようなwebコンテンツが必要と考えられた.初年度は,試験的にwebコンテンツを開発し,複数の医療機関の医療関係者によりチェックを受けた後,その後複数の病院を訪問中の一般者を無作為に選出し,試験的に閲覧した後のアンケート調査を実施した.計43名分のアンケート結果が得られ,解析を行った.2年度は,本webシステムを改良したが,利用者の認証確認システムやアクセス制限の管理,さらに保存される個人情報の保管や,利用時の情報漏洩防止システムなどに時間を要した。Webシステムの構築に時間を要したが、最終年度に正式なリリースを完了できた.試用にあたっては、コロナウイルス感染症蔓延の影響による施設利用者の制限や家族面談の制限などの影響を受けたため、本格的な試用には至らなかったものの、トライアルの中で本システムの利用拡大を図る要件を検証したが,利用者に高齢者や認知症患者も多いことが予想されたことから,システムの利用支援者が必要となったが,その為には一定の水準を保つ為に育成システムが必要であると議論され,現在教育カリキュラムが必要と考えられた。
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