チーム医療の成果に関する実証研究：感染対策チームを対象とした調査

2018 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 17K09241
• Research Institution: Niimi College
• Principal Investigator: 山本 智恵子 新見公立大学, 健康科学部, 講師(移行) (60591576)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 土井 英子 新見公立大学, 健康科学部, 教授(移行) (00290510) ; 矢嶋 裕樹 新見公立大学, 健康科学部, 准教授(移行) (00550469) ; 佐々木 順造 新見公立大学, 健康科学部, 教授(移行) (30093686)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2020-03-31
• Keywords: チーム医療 / 感染対策チーム / マネージメント

Outline of Annual Research Achievements

本研究は，優れた医療チームの育成とマネジメントのための手がかりを得るため，西日本の医療機関で実践されているチーム医療，とりわけ感染対策チームを対象に，チームの状態とチームの成果の関連について明らかにすることを目的としている。2018年度は、次のことを取り組んだ。１. 2017年度に引き続き、チームワークおよびチームの成果に関する先行文献をレビューし、チームワークに関する諸概念、理論などの確認や研究の課題などを整理した。2．2017年度より文献レビューの内容を含め、調査内容や項目を再検討してきた。本研究の要であるチームの成果（アウトカム）を的確に評価できる指標で調査する必要があり、主に患者アウトカムなどの客観的評価としての質問項目を検討してきた。文献レビューでは、わが国で実践されている感染対策チームの活動による、チームメンバーや患者にもたらす影響を確実に把えているものが明らかになっていない。そのため、当初予定を変更し、チームワーク実践調査を優先して行うこととし、感染対策チームの主要メンバーである感染管理認定看護師に半構造的面接にて調査することとなった。現在、調査を進めており、感染対策チームの主要メンバーである感染管理認定看護師がチームの成果をどのような指標で評価しているのかを明らかにし、その結果をもとに今年度中旬には質問紙調査を実施する。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2018年度内に予定していた質問紙調査および面接調査が実施できていない。その理由として、1．当初チームワークの成果の客観的アウトカムとして予定していた評価指標の見直しが必要となり、文献レビューおよび検討することに時間を要したこと2．当初予定を変更し、チームワーク実践調査を優先して行うことになったことが挙げられる。

Strategy for Future Research Activity

2018年度に実施できなかった質問紙調査については、2019年度に実施する。感染対策チームに実際に関わっている研究協力者を確保し、支援・助言を受けながら計画を進めていく。また、データ入力等に複数の人員を動員するなどし、進捗の遅れを取り戻し、計画を推進していく。

Causes of Carryover

当初予定していた質問紙内容・項目に変更が必要となったため、その検討に多くの時間を要した。そのため、進捗に遅れが生じ、予定の調査の実施ができず、来年度に繰り越すことになった。2018月年度予定の調査を2019年度実施する。