2022 Fiscal Year Annual Research Report
An Empirical Study on the Outcomes of Medical Team Practices: A Survey of Infection Control Teams
Project/Area Number |
17K09241
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Research Institution | Niimi College |
Principal Investigator |
山本 智恵子 新見公立大学, 健康科学部, 准教授 (60591576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 英子 新見公立大学, 健康科学部, 教授 (00290510)
矢嶋 裕樹 新見公立大学, 健康科学部, 准教授 (00550469)
佐々木 順造 岡山医療専門職大学, 健康科学部 理学療法学科, 教授 (30093686)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | チーム医療 / 感染対策チーム / マネージメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,優れた医療チームの育成とマネジメントのための手がかりを得るため,各医療機関で実践されているチーム医療,とりわけ感染対策チームを対象に,チーム活動の内容を評価し,さらにその活動が患者アウトカム等の成果にどの程度寄与しているかを明らかにすることを目的としている。 2022年度は,次のことを取り組んだ。1.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況を踏まえ,研究者間および関係者と協議し,調査実施および実施した際の結果への影響について議論した。2022年度も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大が続き, 本研究対象である感染対策チームにおいては,院内感染対策の中心で対応している組織であり,2021年度の状況と大きく変化はない状況であった。本年度も本研究の結果への影響が大きいと予測されたため,調査の実施を見合わせることとした。2.COVID-19流行前と比較することも視野に入れ、既存の調査データの再分析を行った。A県内15病院の感染対策チームメンバー(医師,看護師,臨床検査技師など)を対象とした既存の調査データを用いて,チームプロセスの関連要因を検討した。その結果,「チームの志向性」と「チームプロセス」のあいだに有意な関連がみられ、志向性が高いほど、チームのプロセスが高かった。一方、「リーダーシップ」と「チームプロセス」とのあいだに有意な関連はみられなかった。感染対策チームにおいて,チームプロセスの促進には,リーダーシップの向上よりもチーム内での良好な関係を維持し,チームの目標達成に向かって意欲的に取り組むメンバーの態度の涵養が重要であることが確認できた。
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