2017 Fiscal Year Research-status Report
眼底出血があれば虐待なのか?~法医鑑定における眼所見の正しい評価法を探る~
Project/Area Number |
17K09261
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
大島 徹 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70464427)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 真紀 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30292379)
美作 宗太郎 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50284998)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 法医学 / 小児虐待 / 法医病理 / 眼病理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,法医解剖例における網膜剥離や眼底出血の発症機序を明らかにすることである. 期間中に腐敗や焼死を除き、検査を施行できた症例44例,88眼を経験した.年齢は0歳から97歳(中央値63.5歳)、男性35例、女性9例であった.そのうち眼底出血を認めた症例は4例あった.何れも頭部外傷の症例であった.今後,症例数を重ねると共に,頭部外傷症例については,頭部加速度の方向性などとの検討を行い,眼底出血を認めなかった症例との違いを明らかにしていく.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年3月末までに44例,88眼についての検討を行った.期間中,頭部外傷以外の眼底出血の症例がなかったため.
|
Strategy for Future Research Activity |
症例の集積が少ない場合は,個々の事例について詳細に検討を行う.頭部外傷については,眼底出血のある症例,ない症例の比較検討を行う.
|
Causes of Carryover |
端数の少額であるため,平成30年度分と合わせて論文投稿や英文校正,研究成果発表の旅費等に用いたいと考えている.
|
Research Products
(10 results)