2020 Fiscal Year Research-status Report

ホルマリン保存試料中の薬物分布－代謝物・分解物の予測・検索データベースの構築－

Research Project

Project/Area Number	17K09279
Research Institution	Nippon Medical School
Principal Investigator	植草協子日本医科大学, 医学部, マネジメントサポート・スタッフ (50409215)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	石野孔祐日本医科大学, 医学部, 講師 (60584878)
Project Period (FY)	2017-04-01 – 2022-03-31
Keywords	ホルマリン保存 / 代謝物解析 / QTOF / S酸化 / データベースライブラリ
Outline of Annual Research Achievements	ホルマリン臓器における薬物および代謝物検索のため、前年度実施分のQTOF-LC/MSデータを使用し、Personal Compound Database Libraryを用いてデータベースライブラリを再構築（分析で得たモノアイソトピック質量、保持時間、プロダクトイオンスペクトルを登録）した。前年度のACD/MetaSense解析により代謝物候補に挙がった化合物のうち、新規に入手した代謝物を含む標準品について、先に構築したデータベースライブラリに推定で登録している情報と合致するか、確認および検証を行った。代謝物解析ソフトACD/MetaSenseを用いた新規代謝物の検索を継続した。標準品添加した保存肝ホモジネートおよび保存液について、複数の抽出法下で、親化合物、代謝物の回収率およびマトリクス効果について算出した。再構築データベースライブラリにて前々年度の作成時に用いたQTOF測定データから薬物および代謝物を検索し再構築分の確認及び検証を行った。ライブラリ検索スコアは概ね良好であった。これらを取りまとめ、国内学会にて発表した。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 4: Progress in research has been delayed. Reason 緊急事態宣言に基づく研究施設立入禁止期間中、実験実施不能であったため。感染症対策等により予定していた国内・国外学会が開催されなかったため。本研究計画当初には知り得なかった所属研究機関の研究実施場所の移転があったため、準備期間も含め研究実施不能期間があったため。移転後、解析およびデータ格納PCのハードディスク障害が発生し修理に時間を要しデータ解析不能期間が生じたため。
Strategy for Future Research Activity	解析ソフトによる代謝物検索を継続し、新たに候補となる化合物が得られた場合には、可能な限り標準品を入手し、QTOFデータ獲得後、ライブラリに加えるよう努める。学会開催が不透明な状況ではあるが、オンライン開催等の関連学会を検索し成果発表に努める。
Causes of Carryover	登録を予定していた国際学会が開催されなかったため。登録費、旅費等での使用がなかった。学会開催については不透明であるが、オンライン開催等の学会を探索し成果発表の予定である。